わがままな女

今日は主宰が昼働くN社の若手のすみっち(男)にワインを飲ませてあげようと思って渋谷のやまざきに呼んであった。主宰が着いたときに、店で顔を合わせたことがあるかおる(女)がちょうど帰ろうとしていたが、ボトルがあくときいてかおるは残ることになった。


かおる:「あたし、チーズはカマンベールがいいんです。ワインは濃いほうがいいんです。」
主宰:「はあ?俺が選んだ酒に文句があるなら飲まなくていいよ。」
かおる:「別に文句があるわけじゃなくて希望を言ってみたんです。」
主宰:「もうあくボトルは決まってんの。残念でした。」


ボトルをあけるとすみっちのペースが早い。


主宰:「良いペースで飲むねえ。根っからの酒好きだね。強いんだ。」
すみっち:「はい、お酒は強いですし好きです。ワインって美味しいんですねえ。こんなのは初めてです。」
主宰:「こんなのは序の口だから。俺と仲良くしてるともっとうまい酒が飲めるわけよ。」
すみっち:「これで序の口なんですか?」
かおる:「あたし、もっと濃いほうがいいなあ。」
主宰:「うるせえんだよ! わがままな女だなあ!」
かおる:「そうなんです。あたし空気よめないんです。いけないと思いつつ思ったことを全部言っちゃうんです。」
主宰:「わかってるよ。だから俺も言いたいことを全部言ってるわけ。言ってその都度指摘すれば君がいかに馬鹿なことを言ってるか分かるかなとおもってさ。」
すみっち:「かおるさんとは長いんですか?」
主宰:「今日が2回目だけど。」
すみっち:「まじすか? 本当になんでもありなんですね。」
主宰:「なんでもありなのはこのわがまま女だよ。」
かおる:「すいません。空気読めなくて…。」


中略


すみっち:「このチーズもうまいですよね。」
主宰:「これはブリって言うチーズでさ、やまざきのブリは本当に美味しいんだよ。」
かおる:「あたし、カマンベールの方がいいなあ。」
主宰:「てめえはうるせえんだよ!(苦笑)」

今日の酒

(赤)シャトー・オー・プランタード 2007 ACペサック・レオニャン
(白)シャトー・オー・ベサック 2009 ACグラーヴ・ド・ヴェール
プランタードはオフヴィンテージなので今甘くてうまい。オーべサックはいいヴィンテージなので芯の通った味わいが良かった。