うそつき女

今日はメオ・カミュゼの会を開催したが、なんと主催者の主宰が開始後1時間半も遅刻するというアクシデントに見舞われていた。
しかし、茂呂シェフが滞りなくいつになく気合の入った料理を出してくれたのと、弟子のマヤに各ボトルの栓を抜くタイミングを指示していたのと、マヤの友達のともよが抜栓とサーブをやってくれていたので、会は主宰がいなくても全く滞りなく進んでいた。

本当に恐ろしいのは…

ともよは抜栓とサーブなどをしながらワインの薀蓄もいらんほど語り、会を仕切っていた。というより乗っ取っていた。


主宰:「あなたB型ですか?」
ともよ:「あたし、血液型は言わないことにしているんです。B型は絶対に無いです。」
信一:「でも、それだけべらべら喋るのはB型しか無いよね?じゃあ、AB型?」
主宰:「AB型はシニカルなうるささはあっても、こういう直接的なうるささは無いよ。これでB型でないとすると…、やっぱりB型だよね。」
信一:「B型の人は普通B型が一番と思っている人が多いけど、何で嘘つくのかなあ。B型であることで何か暗い過去があったんでしょ?」
ともよ:「ないですぅ!」
主宰:「その言い方はやっばりB型だ。何嘘ついてんの!?」


その後、会話すればするほどB型であることがさらにばれていくともよだった。
嘘をつくともよも如何なものかと思うが、もっとたちが悪いのはともよをB型と決め付けて(あってるけど)勝手に納得している恐ろしいB型の人たち(主宰、奈緒美、信一、女医亜紀子)だった。

今日の酒

(赤)ドメーヌ・シャテルス ボージョレー・ヌーヴォー 2009
この蔵はいつもバランスが良く、解禁日にしっかりと飲み頃を迎えるように仕上げてくる。今年は葡萄の出来が良い分硬くなるかと思ったが、そのようなこともなく良い葡萄である分だけ美味しかった。


(白)ドメーヌ・フェヴレ メルキュレ クロ・ロシェット 2005 モノポール
樽がばっちり効いているが、熟成の具合と意外にポテンシャルのあるテロワールと相まってとても美味しく飲めた。
今日はこのワインを喜んでいる人が多かった。


(赤)メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール ブルゴーニュ 2004
しっかりとメオ・カミュゼの味が味がする。ネゴシアン物は敢えて蔵の個性をより強調しているように思うがどうなのだろうか?


(赤)ドメーヌ・ベルナール・ドラグランジュ ボーヌ 1989
この蔵は熟成しないと出荷しないようだが、1989年でもまだ早かった。美味しいがまだ真価を発揮していない感じだ。


(白)ドメーヌ・メオ・カミュゼ オート・コート・ニュイ クロ・サン・フィリベール 2006
2006年は蜜のようで美味しいとエノテカの店員の文博から聞いていたのが、そうでもなかった。デカンタが足りないのか?
ただし、美味いことには変わりなく、並のオート・コート・ド・ニュイではないところは誰の舌にも明らかだ。


(赤)ドメーヌ・メオ・カミュゼ ヴォーヌ・ロマネ 2007
いくら2007がオフヴィンテージで飲み頃が早そうだからと言って、いくらなんでも早すぎたようだ。グロ・フレールと一緒にしてはいけなかった。反省。味わい的にはヴォーヌ・ロマネの華やかさよりエシェゾー的な朴訥な空気を持っていた。畑はフラジェ・エシェゾー村なのか?
誰か知っていたら教えてください。


(白)ドメーヌ・ピエール・モレ ムルソー 1er ペリエール 2001
ムルソーにもいろいろあるが、ペリエールはやはり格が違う。ジュヌヴリエールの力強さとシャルムの気品を併せ持つなどとよく言われるが、その通りとしか言いようがない。熟成も飲み頃のはじめを迎えたところで本当に幸せな酒でした。


(赤)ドメーヌ・メオ・カミュゼ コルトン クロ・ロニェ 1998
最近コルトンを飲む機会が多かったが、やはりメオ・カミュゼは他の蔵との実力の違いをまざまざと見せ付けてくれた。メオ・カミュゼは蔵の個性は強いほうだが、それがテロワールの表現を妨げることはない。少なくとも主宰が今まで飲んだ限りでは無い。このコルトンもメオ・カミュゼの蔵の個性とコルトン-ロニェの個牲が4.5対5.5くらいで括抗して、舌に直接語りかけてくるインパクト、舌の上に広がる旨み、余韻等々と、五感のすべてを満足させてくれるかの如く体に染み渡っていく。

参加者

茂呂シェフO、信一B、女医亜紀子B、奈緒美B、マヤA、まりこO、ともよB、主宰B