本当にワインが好きなんですね

bebian912009-11-26

今日は知沙子と白金台のルカンケで雉を食べた。

肥えた舌

コート・デュ・ローヌの白を飲んだ。ACコートデュ・ローヌの割にはクセあり系でけっこういける。


知沙子:「これ、ビオですよね?」
白裕子:「そうです。白ワイン3種の中でビオはこれだけです。ビオはビオでもちゃんとしたビオディナミです。よくお分かりになりましたね。」


ただ美味いと思って飲んでいたので、ビオかどうかなんて全く考えていなかった。若いのになんて舌が肥えてるんだろう。


デザートのときは紅茶を飲んだ。


知沙子:「これ、ダージリンですよね。」
主宰:「ダージリンて言ってもブレンドとかいろいろあるから一概には言えないんじゃないの?」
知沙子:「これはちゃんとしたダージリンの葉100%の味なんです。」
主宰:「そうなの?じゃあ、きいてみようか。あってると思うけど。」


主宰:「おい根本ぉ〜(白裕子)。この紅茶どんな葉っぱ使ってんの?」
知沙子:「ダージリンですよね?」
白裕子:「そうです。ダージリンです。凄いですね。なかなか分かる人いませんよ。」


参りました。

本当にワインが好きなんですね

白ワインを3種飲み終わって、とうとうパヴィを飲むときが来た。


主宰:「んっ?超うまい♪」
白裕子:「お、村松さん笑顔が出ましたね!」


えっ? 俺いままで笑顔じゃなかったの? ムスッとしてたのか?
と反省しかけたが、パヴィを口に運ぶだびに顔が崩れているのが自分でも分かる。


知沙子:「本当にワインが好きなんですね!」


知沙子が発する言葉は、音楽に例えればハイドン交響曲のようだ(機知に富んでいて、時にシニカルになるという意味)。


今日の酒

(白)エステザルク葡萄栽培者組合 コート・デュ・ローヌ 2008
(白)クルティエ・セレクション ブルゴーニュ 2007
(白)ドメーヌ・ド・フロリアン "レ・ゾー・ド・フローレンス”2007 VDP


(赤)シャトー・パヴィ 1981 サンテミリオングランクリュ プルミエ・グランクリュ・クラッセ
古いパヴィは初めて飲んだ。ミシェル・ロランの所為で「異常な味」と形容される最近のパヴィと違って、力強いテロワールメルローを通して素直に表現されているすばらしいワインだった。
同じパヴィでもここまで完璧な熟成の古酒などそうそうお目にかかれるものではないだろう。これを口にすることができた主宰と知沙子と白裕子とシェフは果報者といえるだろう。