口が悪い

bebian912009-07-12

今日は弟子のマヤがかねてより行ってみたかったと言う目黒のキッチン・セロに行った。
カウンター中心のこぎれいな店で、店員は全員若い女性だった。オーナーによればスペインのバールをイメージしたのだと言う。
客層はカップル中心。


マヤからはワインバーと聞いていたので、グラスで飲めるワインのリストを見てがっかりしていたが、あとからスペインのバールと聞いて納得した。


主宰:「あの〜、ワインリストは無いですか?」
店員:「ワインリストは用意してないので、後ろのセラーをご覧頂くか、好みと予算をお伝えいただくかになってます。」


セラーを見るとボトルに値段が書いてあって分かりやすくて良い。ワインはスペインだけにこだわらず、フランスと日本のものも品揃えが良かった。
一通り見回すと、クロ・ルジャールがあったり、マルセル・ラピエールがあったりなど、それなりに分かっている人が揃えていることは察しがついたが、後からフランソワ・ゲを見つけてなんてマニアックな…、と驚きました。しかもグラスでのめるなんて…。


オーナーと思しき女性を呼んで会話しても、ワインには造詣があることが分かった。


マヤ:「あっ! ココファームがある! ここの『オークなんとか』って美味しかったですよね!」
主宰:「オーク・バレルだろ。旨いか?あれ。」
オーナー:「あれはカリフォルニアからの買い葡萄で作っているんですよ。」
主宰:「そうなんだ。やっぱり。あれ、味が単純だもんな。」
オーナー:「口が悪いですね。」
主宰:「すいません、B型なんで…。」


セラーには何故かグラスワインのメニューにはないボトルがあいていた。まず目に入ったのはサヴィニー。


主宰:「これ、飲めんすか?」
オーナー:「はい、お飲み頂けます。」
主宰:「いくらですか?」
オーナー:「一杯1400円です。」
主宰:「じゃあ、それお願いします。」


他にも山形のタケダワイナリーの酒がグラスで飲めたりなど、意外とワインも楽しむことが出来た。たまに来てあいているワインを物色するのも良いかもしれない。
グラスワインの価格設定は高いワインほど良心的になっているというものうれしい。


ただ、主宰のようなマニアが来る空気ではない。カップルかカップルのふりをするのが店に入りやすそうだ。
料理は、味もポーションもこじんまりとしていて良くも悪くも女性の料理だが、美味しいと思う。

今日の酒

(泡)生産者不明 カヴァ
(赤)マルセル・ラピエール モルゴン 2007
(赤)ドメーヌ・フランソワ・ゲ サヴィニー・レ・ボーヌ 1er セルパンティエール 2001
(赤)ドメーヌ・タケダ マスカットベリーA 古木 2007(写真)


サヴィニーは飲み頃の長熟型のワインでよかった。タケダは本当に良い酒だった。
ワインのコンディションは全体的に良いように思えました。