かわいそうな酒

昨日飲みすぎたので迎え酒を一杯飲みにやまざき有楽町へ行った。


カウンターには元店員のルイと現店員の渡辺くんがいた。それを挟むように常連のおじさん2人がいた。
変な方のおじさんはルイナールをあけていた。変なおじさんはもう一人のおじさんと渡辺君とルイちゃんにルイナールを振舞っていた。


主宰はその変なおじさんの酒はいつも飲まないが、渡辺君が持ってきてしまった。


渡辺:「どうですか?」
主宰:「なんか、焦点がボケててコンディションが悪いねえ。渡辺君はどう思う?」
渡辺:「同感です。」


ここまでコンディションが悪いのは間違いなくボトルが悲しんでいるからである。というか、酒から既に魂が抜けているのではないかとさえ思えた。味に生命反応がないのである。誰があけるかによって味が端的に変わるという例を今まで何回も見てきたが、今日は悪いほうの極端でそれを見ることとなった。
いい酒はそれなりにプライドを示してくれることが多いが、ルイナールがお亡くなりになるなんて…。あまりしたくない経験だ。これからも近づかないでおこう…。

今日の酒

(赤)ロンダン クリアンサ DOCリオハ
(泡)悲しすぎてお亡くなりになったルイナール
(赤)ドメーヌ・ロシニョール・トラペ シャンベルタン 2001