お嫁にいけない

今日は表参道のレ・クリスタリーヌでメオカミュゼの会を行った。


マヤの友達の桃佳子は先日ヴィノスやまざき有楽町店で主宰と3人でワインを飲んだのが実質的な「ワインデビュー」だった。マヤは桃佳子を25日に行われる予定の「ラングドックの会」に誘っていた。会費が安くとっつきやすいと考えたのだろう。ところが、桃佳子はどうせ飲むなら良いお酒のほうがいいということで、メオカミュゼの会に来ることになった。


桃佳子:「あたしぃ〜♪ ワイン飲むの2回目なんですぅ〜♪」
健:「ということは、今日のワインが基準か…。これから大丈夫なのか?」


今後どのような男性に会っても、こんな旨い酒を用意できる男性は現れないだろう。一度出来たとしても、その後毎回「基準」を満たすとしたら経済的に困窮するのは目に見えている。


主宰:「あ〜あ…、もうお嫁に行けないな…(笑)」
桃佳子:「そうですよぉ。どうしようぅ〜♪お嫁どころか彼も出来ないかもぉ〜♪」


甘えた話し方で注目を集める桃佳子だった。その傍ら、主宰はマヤの冷ややかなつぶやきを聞き逃さなかった。


マヤ:「彼いるじゃん…。」


女って怖い。

美味しそうなワイン

本当は、今日はセミファイナルのワインはメオカミュゼのニュイサンジョルジュのオーミュルジュ94のはずだったが、ヤマト運輸に割られてしまいヴォーヌロマネのショーメに変更になりました。
梱包は主宰がしたのですが、配送の手配は母にお願いしてありました。


母:「まったく、どういう運び方しているんだか…。」
主宰:「最初は頭に来たけど、弁償でもっと良いヴィンテージになって帰ってくるから、まあいいか…。」
母:「あら、それは良かったわね。ところでいくら位のお酒なの?」
主宰:「買った94は14000円くらいで落札したんだよ。」
母:「そんなにするの!?」
主宰:「弁償のやつはヴィンテージが良くなっているから23000円だよ。」
母:「あら!そうなんだ。割れたときにその箱がうちに戻ってきたんだけど、あたり一面がとても良い香りに包まれて凄かったのよ。あのワイン、美味しそうだったわねえ。」


やっぱり飲み頃の94、惜しかったかなあ…。
もう一回ウメムラでオークションで出ないかなあ…。

今日の酒

(白)ドメーヌ・ジャン・フィリップ・フィシェ ブルゴーニュ VV 2005
とても濃厚でブルゴーニュブランとしてはありえない味わいだった。それもそのはず、ACムルソーの葡萄が半分、残りの半分もACブルゴーニュながら樹齢が60〜70年とのことだった。


文博:「(ワイナートの)教祖の田中さんだったら、『グリップが弱い』とか言いそうですね。」


(赤)ドメーヌ・エマニュエル・ルジェ ブルゴーニュ・パストゥグラン 2004
去年の大晦日の会で全く同じ酒を飲んだが、今回のほうが品が良く感じられた。ただし、大晦日のときは、もっと安価なワインを飲んでからルジェのパストゥグランに達したので、皆から「おお…!!!」とどよめきが起こるくらい感動を与えたのだが、今日は綺羅星のようなワインばかりだったので、感動は少なかった。
高い酒ばかり飲むのもある意味不幸なのかな?と少しだけ思いました。


(赤)ドメーヌ・ジャイエ・ジル オート・コート・ド・ニュイ 2004
実はジャイエジルは初めて。樽のかけ方が他の生産者に比べて多いという噂どおりだが、ただ濃厚なだけではなかった。このつくり方であれば、もっとグレードが高いワインは美味しいのだろうと想像した。


(白)ドメーヌ・メオ・カミュゼ オート・コート・ド・ニュイ クロ・サン・フィリベール 2000 モノポール
相変わらず別次元の「オート・コート・ド・ニュイ」だ。香りといいミネラルといい、下手な村名クラスの白ワインを軽く凌駕する。同じヴィンテージがもう一本あるので、5年くらい寝かせてみようと思いました。


(赤)メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール マルサネ 2001
ネゴシアンのメオカミュゼは久しぶりだ。このマルサネに関しては完成度ではドメーヌ物に遠く及ばないが、よく纏まっており、会の中締めとしては十分だった。


(白)ドメーヌ・フランソワ・ラヴノー シャブリ 1er ブトー 1998
別次元のシャブリだった。シャブリらしからぬふくよかさと暖かさと余裕があるのに、ちゃんとシャブリの味がする。余韻の長さが驚異的で、時間が許すなら一時間かけて一杯をゆっくり飲みたいような酒だった。
すげー。


(赤)ドメーヌ・メオ・カミュゼ ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・ショーメ 1998
もしかしたら少し飲むのには早いかと思ったが、ちょうど良かった。ショーメの標高の低さに由来する緩さを、欠点と感じさせないつくりはさすがメオカミュゼといったところだろう。味としては非常に分かりやすく、素直に美味しいお酒だった。
割れたオーミュルジュ94の代わりに用意したが、そんな貴重な酒が割られてもすぐに同じレベルの代替品が用意できる俺って凄いなと自画自賛したのでした。(馬鹿)
初参加の麻美は、ヴォーヌ・ロマネが好きなのだそうで、変更になって喜んでました。


(赤)ドメーヌ・メオ・カミュゼ クロ・ド・ヴージョ 1991
圧倒的な完成度で参加者を黙らせてくれた。オフヴィンテージにもかかわらず、それを感じさせる緩さなどは一切無く、一糸乱れず整然としていて、焦点が完璧にあっている味だった。
注いでいるときからクロドヴージョ独特の土臭い甘い香りが半個室に広がって幸せだった。
区画がいいということもあるだろうが、やはりメオカミュゼは超スター生産者なのだということを改めて認識させてくれた。
保存が良かったのは、岡崎市のウメムラのセラーでいい状態で長い間寝ていたからだろう。(ラヴノーも)
(ちなみにショーメは田町のル・ヴァン・ヴィヴァンで長い間寝ていたとのこと。)

参加者

穣、祐亮、もろ、文博、麻美、健、マヤ、桃佳子、主宰