ボタンの掛け違い

今日は奈緒の行きつけの高円寺のワインバー「ボジョレー村」に連れてってもらった。
店はいい意味で高円寺らしい素朴な店だった。
ただ、ちょっとしたボタンの掛け違いで主宰はマスターに好かれなかったようで、心底楽しむことはできなかった。
いろいろと反省するところもあり、いい勉強になりました。

サプライズが裏目

(21:10)
奈緒:「弟子の方は今日はいらっしゃらないんですか?」
主宰:「特に呼んでないけど…。会いたかったですか?」
奈緒:「いらっしゃると思っていたので、ちょっと残念です。」
主宰:「じゃあ、呼んでみるか。あいつ今なにやってんのかなあ。」


マヤ:「もしもし!?」
主宰:「お前今何やってんの?」
マヤ:「家ですよ。」
主宰:「あっそ。じゃあ、いまから高円寺に来るように。早く来いよ。」
マヤ:「あれ? 今日は奈緒さんと飲んでるんじゃないんですか?」
主宰:「それに合流するわけよ。じゃあ、まってるからな!」
マヤ:「え?ちょっ、ちょっとまってくださいよお!!!」
主宰:「あ?文句あんの?」
マヤ:「だって、今からだと一時間かかりますよ!」
主宰:「とにかく来い。いいな!」


(21:30)
主宰:「あいつちゃんと向かってんのかなあ?」


マヤ:「もしもし!?」
主宰:「お前今どこ?」
マヤ:「家ですよ。」
主宰:「はあ?来いって言ったじゃん!」
マヤ:「もう遅いし…。(半泣き)」
主宰:「あっそう、じゃあ今日はしょうがないか。せっかくおごってやろうと思ったんだけどなあ…。またな!」


その後は弟子のことは全く忘れて飲み続けたが、23時になって30分前の着信に気がついた。


主宰:「あれ?弟子から着信があったみたいだなあ。」
奈緒:「え?ホントですか?」


留守電を確認すると、22時半頃にマヤが高円寺に来ていたらしいことが分かった。
来ると言ってくれれば電話をケアしてたはずなので、連絡が取れてワインにありつけたものを…。ホント馬鹿な奴。
いったいあの半泣きはなんだったんだ?
単に金が無かっただけだったのか…?


かわいそうだから慰めてあげようと思って電話した。


マヤ:「もしもし!?」
主宰:「バーカ!来るなら来るって言えよ!」


慰めどころか追い討ちをかけてしまった。


今度こそかわいそうだから、酒でもおごってやるか…。

今日の酒

(赤)ドメーヌ・パラン ブルゴーニュ 2005
(赤)ドメーヌ・ベルナール・モレ ブルゴーニュ 2004
パランは若かった。モレは所謂「白ワイン生産者の赤ワイン」だった。
ブルゴーニュ専門のワインバーということだったがブルゴーニュルージュ専門!?のワインバーだった。