フレッシュなタイプのワイン

だいぶ前のことだが、思い出し笑いをした。
タントタントでワイン会を行う前に店の斉藤ソムリエに相談していたときのことだ。


主宰:「最初に飲むワインはお店のほうで薄いただのキャンティか何か用意してほしいんですけどありますか?」
斉藤:「はい、クラシコ等がつかないフレッシュなタイプのキャンティですね?」
主宰:「そうそう、薄いキャンティ。」
斉藤:「フレッシュなタイプのリカゾーリのキャンティのご用意がございます。」
主宰:「あ、じゃあ、その薄いキャンティを最初のほうに出してください。」
斉藤:「かしこまりました。フレッシュなタイプのキャンティを最初のほうにご用意します。」


「薄い」と「フレッシュなタイプ」とはこの場面においてはほぼ同義語だが、斉藤ソムリエはとても真面目でどのようなワインであっても敬意を払うという姿勢が感じられ、非常に好感が持てた。


ワインにおいて、通常「薄い」というとほとんど前向きに捉えられることはないが、主宰は回りくどい言い方が嫌いなのでこのような表現になる。「薄い」ワインに対しても敬意を払っているのは斉藤ソムリエと同じだ。


ちなみに、その「薄い」キャンティのリカゾーリという銘柄は名門で、決して舐められたものではない。
当時はそれを知らなくて、ただのもっと安いキャンティを想像していたが、とても美味しく頂いてびっくりしたのは今でも鮮明に記憶している。

当日のブログ(手抜きです。)

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