遠慮して気配り

昨日のオー・レギュームの帰り際に、シェフと話をして、「ラスコンブとラムが合わない」と言い放って帰ってしまったことを気に病んでいた。
ただ、よくよく考えるとセミファイナルのオーブルガ89にラムがとても合いそうだと言うことに気がついた。そこで、「合わない」と言って帰ってしまったことのお詫びとメニューは変更しなくて良いと伝えようとして電話することにした。


主宰:「明後日の肉料理のことなんですが…。ラスコンブの味が単純なので、ラムに合わないと申し上げましたが、よくよく考えるとその前に飲むオーメドックのマグナムが合いそうなのでもし用意がまだならラムの用意で良いとお伝えしようと思って連絡しました。」
五十嵐シェフ:「ああ…、そうですか。わざわざご丁寧にありがとうございます。で、料理なんですが、昨日ワイン(ラスコンブ)を飲んでみたら甘くて確かにラムは全然合いそうもなかったですねえ…。なので、鹿が入れば鹿のソテーに赤ワインソースでもかけてお楽しみいただこうかと思っているんですが、どうですか?」
主宰:「おお〜! いいですねえ〜♪ 本当はラムでいいですっていうお話をしようと思って電話したんですけど…、それ…、食べたいなあ。是非お願いしますよ!」
五十嵐:「はい、分かりました。鹿が入ればなので、ちょっとどうなるか分かりませんが、入ったら必ずやりますよ!」
主宰:「はい、是非お願いします!」


気を配って遠慮して「ラムでいい」という話をするつもりだが、「気配りと遠慮」なんて、主宰の辞書にはやはり全く縁の無い言葉だったようだ。

苦悩

会話した空気を紐解くと、五十嵐シェフはラスコンブに何を合わせるか、相当悩んでいた様子が伺えた。
また新たに1人、シェフを困らせてしまいました。