お題

ベビアンの会に参加した香世子は、固定的なメンバーで行っているワイン会に出席しているのだそうだ。2月後半にもその会が催されるということだったが、今回は持ち寄りのワイン会になったとのこと。
そのときにメンバーが持ってくるワインについて主催者からお題が出るということで、主宰はお題が出たら香世子を仲間うちでヒロインにすべく相談に乗ることになっていた。
そして今日、お題が決まったということでメールが来た。


「泡、3000〜4000円。場所は神田のヴィラドゥーエ。最初の乾杯用に。」

美味しさとシチュエーション重視

ヴィラ・ドゥーエはイタリアンなので、その価格帯ならフランチャコルタだ。
真っ先に思いついたのは、ベラ・ヴィスタのフランチャコルタ・ブリュットNVだ。エノテカで定価4725円だからお題から外れているが、エノテカのWEBサイトではなんと3675円で売っていたのだ。この間隙を縫ってこのうまい酒を持っていけば尊敬を集めて香世子はヒロインに…!
…売り切れてました。

見た目重視(また反則)

ヴィノスやまざきで売っているシャンパンで、主宰が好きなポール・エラールと言う蔵がある。
ここのロゼシャンパンは結構旨いが、そこはロゼシャンパン、さすがに4000円以内というわけには行かない(5000円)。しかし、頒布会会員の今月の特典で、なんとこれが今なら2割引に!主宰が香世子の代わりに買えばお題に沿うという裏技。最初の乾杯がピンクシャンパンだなんて、粋な選択が皆の注目を集めて香世子はヒロインに…!
(「それ、ホントは5000円ですよ」って野暮な突っ込みをする人がいなければの話だが。)

ウケ狙い

こんなことを思いついて、自分でも本当に馬鹿だなあと思うのだが…。
カーヴ・ド・マルジニーのクレマン・ド・ブルゴーニュ(タストヴィナージュ)を持っていくのはどうだろうか?
この酒自体はフルボトルで2000円を切るのだが、マグナムならお題に合致する。味は良い。シャンパンには確かに少し劣るが、最初だから誰も分からない。
マグナムを持ってくるという奇想天外と、最初にたくさん飲ませて皆を酔わせて後から出るワインの印象を薄めることで、香世子はヒロインに…!


香世子ちゃん、どうですか?

香世子の選択

香世子:「じゃあ、あたし、『ピンクシャンパン』にします!」