ベビアン復活

bebian912008-01-29

今日は、日中いきなりヴィノスやまざきの経営者の祐子りんから電話があった。


祐子りん:「あの、村松さん?今日、うちの恵比寿の事務所に来られますか?」
主宰:「は…、はい…。なんかあるんですか?」
祐子りん:「ちょっと村松さんをサプライズしたくて…。」
主宰:「ん?サプライズですか? そうですか…。一応伺えますので時間が決まったら連絡します。18時目処で。」


いったい何なんだろう。まあ、自分がやまざきに呼び出されて「ガビーン!」って言うのはありえないのでとりあえずわくわくしていた。


やまざきの恵比寿のオフィスに到着。


祐子りん:「ああ、村松さん!来た来た♪ 見てこれ!これ、これ!」
主宰:「おおっ!なんだこれは!」


なんと、ベビアンが12本並んでいるではないか!


祐子りん:「やっぱり村松さんが一番喜んでくれたね♪今日はこれを試飲して是非ご意見を下さい。」
主宰:「またベビアンやる(売る)んですか?」
祐子りん:「そうしようかなと思ってさ。」

今日のベビアン

(白)プリウレ・ド・サンジャン・ド・ベビアン 2005 ACコトー・デュ・ラングドック
実はベビアンは白が一番うまいと思っています。2005もうまい。2005は以前とはスタイルが変わった印象。軽やかな凝縮感の中に洗練された酸を感じさせようとする、今流行りのスタイルだった。主宰的には、以前の果実味を全面に出すほうが南仏らしいというか、ベビアンらしくていいのだが…。ムルソーのシャルムでも目指しているのかな…?


(赤)べビアニート 200? ACコトー・デュ・ラングドック
ベビアンにカジュアルなラインがあったとは知りませんでした。南仏の泥臭さをそのまま瓶詰めした印象。なめし皮、動物臭がするが、それが熟成香ではなく泥臭さと葡萄の個性によるものなので至ってダイレクト。相当臭い。酒としては非常に面白い。価格設定とマーケティングによってはヒット商品になる可能性を秘めていると思う。


(赤)シャペル・ド・ベビアン 2003 ACコトー・デュ・ラングドック
(赤)シャペル・ド・ベビアン 2005 ACコトー・デュ・ラングドック

普段は美味しいセカンドラベルだが、強烈なベビアニートの後だったので印象が薄かった。


(赤)ベビアン・もうひとつの丘 2001
(赤)ベビアン・もうひとつの丘 2000

カベルネ中心のVDP。想定価格を聞いたが、これは厳しそう。美味しいけどベビアンでカベルネなら、あと二ひねりほしい。


(赤)プリウレ・ド・サンジャン・ド・ベビアン 1997 ACコトー・デュ・ラングドック
だいぶこなれて丸くなっていた。既に古酒の領域。まずまず。


(赤)プリウレ・ド・サンジャン・ド・ベビアン 2001 ACコトー・デュ・ラングドック
赤はこれがベスト。力強いが、強引でない。余韻が長く、シルキーな舌触り。うまい。例えれば、デュジャックのクロ・ド・ラ・ロシュのような…。ちょっと誉めすぎでした…。


(赤)プリウレ・ド・サンジャン・ド・ベビアン 2002 ACコトー・デュ・ラングドック
ヴィンテージの個性そのままの骨格がしっかりした印象。例えれば、ラヴォー・サン・ジャックのような…。


(赤)プリウレ・ド・サンジャン・ド・ベビアン 2003 ACコトー・デュ・ラングドック
甘くて少し緩い印象。分かり易いので、こういうのが好きな人もいるだろう。例えれば、美味しいけど村名格には及ばないクロード・デュガのブルゴーニュルージュ。


(赤)プリウレ・ド・サンジャン・ド・ベビアン 2004 ACコトー・デュ・ラングドック
最初の印象はエレガントな感じ。で、次第に開いていくのかと思えば、そうでもない。なにも変わらないけど、そこに何か隠れているのでは?とずっと思わせてくれる。こっちの気持ちを気がついているくせにわざと中途半端な態度をとり続ける女性のような酒。例えれば、「そういう」ボーヌ(Beaune)。


(赤)プリウレ・ド・サンジャン・ド・ベビアン 2005 ACコトー・デュ・ラングドック
そのまんま2005。次の日美味しかった。

サンジャン・ド・"エビアン"

隆博(やまざきの社員):「今日はもう試飲しないんで、村松さん良かったら持って帰っていいですよ。」
主宰:「まじ?やったー!」
隆博:「あ!でも、ボトルの写真取らなくちゃいけないんで…。ペットボトルに入れて行くというのでいいですか?」
主宰:「何でもいいですよ。」


ペットへボトルを持ってくる隆博。


主宰:「いいペットボトルがあったね。」
隆博:「どれがですか?」
主宰:「これこれ。」(と、ミネラルウォーターの「エビアン」を指差す)
隆博:「なんでですか?」
主宰:「『evian』の前に『b』と書けば、『ベビアン』になるでしょ?微妙にスペル違うけど。」
隆博:「『サン・ジャン・ド・"エビアン"』ですか? 面白いですね。」


ということで、下記の4つを移し変えてもって帰った。


・白ベビアン2005(カヴァクリスタリーノの空き瓶)
・『サンジャン・ド・"エビアン"』2001
・ベビアン2004(バナジウム天然水)
・ベビアン2005(クリスタルガイザー)