シャンパンバー?

もうそろそろ10日のスパークリングワイン勉強会に向けて準備をしなくては、ということでサイトでいろいろと調べてみた。


(ん?全然いい情報が見つからない…。困った…。)


そこで、主宰はワインに詳しそうな友人知人に問い合わせた。


元やまや店長のタツ
やまざきの李君
エノテカの文博
新宿「響」の真
ソムリエールの美穂
妖艶な佳美
お嬢様の有希子


すると、文博と真から「ワイナート39号にシャンパン特集がある」という情報が来た。


そして今度はほぼ同じメンバーに「ワイナート39号ある?」とメールを打ったが、皆持っていなかった。
そこで思案しているともう一人持っていそうな人物を思い出した。ワイン関連の事業で起業したまどかがいた。彼女はワインをたくさん勉強しなければいけない身なので絶対持っているだろうと思って電話した。


主宰:「おう!ワイナート39号持ってる?一つ前のやつなんだけど、シャンパン特集なんだよ。もってるでしょ!貸してよ!」
まどか:「ええ!あたしもってないですよ。買おうと思ってたんですけど…。ところで村松さん今どこですか?」
主宰:「渋谷だけど。」
まどか:「じゃあ、今から六本木にシャンパン飲みに来ませんか?あたしが毎週勉強に来てるシャンパンパーで今日働いてるんですよ!」
主宰:「ええ〜、いま(22時)から〜?今日は疲れたからいいよ。またな。ということで、また連絡するよ…」
まどか:「はいわかりました。おやすみなさい。では!」
主宰:「ああ!!!ちょっとまって!!!」
まどか:「はい?」
主宰:「シャンパンバーってことは、ワイナート39号そこにあるんじゃないの?聞いてみてよ。」
まどか:「ちょっと待ってください。聞いてみます。……………。あるって言ってます。ということは借りに来ないとダメですよね。はい、一名様ご案内〜♪」
主宰:「わかったわかった。今から行くわ。」

水商売?

芋洗坂にあるまどかが働くシャンパンパー「レ・シャンドレ」に向かった。まどかの案内によれば神社の手前のビルにあるということだったが、来てみると向かいのビルだった。相変わらずいい加減である。(B型)
雑居ビルの看板を見ると3階にその店がありそうだということがわかった。看板には店の名前だけが書いてあり、場所柄も手伝って相当怪しい雰囲気を醸し出していた。
何も書いてない扉を開けると、ママと思しき人物とまどかがいた。店は薄暗く、やはり怪しい雰囲気だった。この時点で2杯飲んで2万円くらいを覚悟した。


ママといろいろと話すと、本当にシャンパンが好きなのだということが良く分かった。また、店のメニュー見ると、ジャクソン、ヴァロワなど主宰が良く飲んでいるシャンパンも載っていて味の好みが近いということも分かった。


主宰:「こんな一等地で競争激しくないですか?でも、こんなにお客さんが来ててすごいですね。いろいろと大変なこともあったんですか?」
ママ:「まあ、いろいろとありましたよ。六本木で水商売やろうとしたら、それはいろいろとありますよ。うちは本当にいいお酒を出すということで差別化をしているんですけど、六本木にも分かってくれるお客さんがいてよかったわ。」
主宰:「水商売?確かに店に入ったときそれっぽいなと思ったけど、たまきさん(ママ)はここが『シャンパンバー』でありながら明確に『水商売』だと思って仕事なさっているんですか?」
ママ:「はいそうです!」


会話の中に一国一城の主であるという自覚とプライドがのぞく。なかなか素敵な人である。


主宰:「そういえば、ワイナート39号お貸しいただけるそうで、ありがとうございます。」
ママ:「この本は楽しかったからたくさん読んだわ。村松さんはどの村が好きですか?」
主宰:「すべての村のワインを飲んだことがあるわけではないですが、クラマンが好きですね。それから、一昨日オジェを飲みました。これも美味しかったですよ〜♪」
ママ:「最初にお飲み頂いたシャンパンは実はクラマンなんですよ。半分だけなので、表示上は書いてませんが美味しかったでしょう!」
主宰:「そうそう。最初のやつは良かったです。ふわっとした軽さの中にミネラル分が浮遊している感じというか表現が難しいですが…。」
ママ:「オジェのシャンパンは何を飲まれたんですか?」
主宰:「ワイナートにもオジェ村の代表として載っている、ジャン・シャルル・ミランを飲んだんですよ。これはいいですよ〜。行きつけのフレンチのシェフに飲ませたら『クリュグよりうまい』って叫んでましたからね。」
ママ:「あら、あたしもそれ飲んでみないと…。」

また来い

主宰:「じゃあ、〆てくれる?」
まどか:「わかりました。」


まどか:「7000円です。」
主宰:「えっ?まじ?」
まどか:「高いですか?」
主宰:「いや、安いね。正直2万円まで覚悟してたから。」


(中略)


主宰:「では、たまきさん(ママ)、(ワイナートを)お借りしますので、本当に有難うございます!」
ママ:「はい、返しに来て下さいね。」


そう来るか…。そんな高くないし、まあいいか。