秘孔を突いたら…

1.ピアノを弾きたくなりました。
2.恋をしたくなりました。

エレベータにて(7/11)

主宰が日中仮の姿で働いているN電気のオフィスでエレベータに乗った。乗り合わせたのは主宰より一周若いSEの大輔だった。
主宰は何の前触れもなく、人差し指で大輔のこめかみを突いた。


大輔:「な、なんすか?」
主宰:「秘孔を突いた!」
大輔:「俺ってもう死んでるんすか?」
主宰:「フフフ…。」


続いて大輔に向かって手の平をかざす主宰。


大輔:「今度はなんすか?」
主宰:「北斗孫家拳操気掌!」
大輔:「それって北斗の拳に出てくる技すか?」
主宰:「いや、『蒼天の拳』だよ。『北斗の拳』の続編というか、『ケンシロウ』の前の前に北斗神拳の伝承者だった先代の『拳志郎』の話なんだよ。」
大輔:「あ、それ見たいっす。」
主宰:「DVDとコミックどっちがいい?」
大輔:「コミックでお願いします。」
主宰:「分かった。明日もって来るね。」
大輔:「宜しくお願い致します。」

大輔のオフィスにて(7/12)

主宰:「もって来たよ。」
大輔:「ありがとうございます。村松さんなんか読みますか?」
主宰:「まんが?なんかお勧めは?」
大輔:「う〜ん…。」
主宰:「特にいいや。時間ないし…。」


中略


大輔:「へえ〜。村松さんクラシック聴くんだあ! じゃあ『のだめ』どうすか?」
主宰:「ああ、あの音楽の漫画ね。内容は知らないけど。」
大輔:「そうすか。面白いっすよ。」
主宰:「あっそう。じゃあ、読んでみようかな。」
大輔:「明日(オフィスに)来ますか?」
主宰:「来るよ。」
大輔:「じゃあ。明日持ってきます。」
主宰:「よろしく。」

読んだ(7/15)

4巻まで借りていたので、すぐに全部読んでしまった。
一途なのだめが可愛くて恋をしたくなってしまいました。
それから、「Sオケ」が取り上げた交響曲「英雄」をのだめが耳コピで50分間全楽章弾き切ったという場面を見て、


(フッ。そんなの20年前から俺もやってるよ。)


と思ってしまいました。漫画のキャラと張り合ってどうするんだよって、俺って馬鹿…。


そして無性にピアノが弾きたくなってしまったが、さすがに深夜はまずい。

マヤの家にて(7/16)

今日は弟子のマヤのお手伝いで、マヤの家に行った。マヤんちのピアノは普通のアップライトだが、非常に箱が良く鳴る持ち主に愛されている楽器で、思わず弾きたくなってしまう。
手伝いはそこそこ、いろいろと久しぶりに弾いてしまいました。


交響曲「英雄」第一楽章(ベートーヴェン)
・スラヴ舞曲第10番ホ短調(ドヴォルザーク)
交響曲第5番変ロ長調(プロコフィエフ)


楽しかったが、久しぶりで指が動かなくて悔しかった。
秘孔を突いたところからこんなことになるなんて…。