店の掟

今日は昨日の白昼ワイン会に来てくれたきく絵さんが働いている銀座のワインバーに行ってみた。
「銀座のワインバー」という響きは、お札に羽が生えて飛んでいってしまいそうなイメージを思い起こさせるが、きく絵さんの店はイタリアワインのバーでリーズナブルなものがそろえてあり、安心して入ることができる。

店の文化

客商売をしているところであれば、少なからずその店の掟というと大袈裟だが、文化というか習慣のようなものがある。
他の客を観察していると、銘柄や地域でワインを指定する人は皆無だった。
どのようなワインを飲みたいかをきく絵さんに言って、店にある中でベストエフォートできく絵さんが選ぶというシステムが定着していた。
そう、この店の掟があるとすれば、ワインの薀蓄を語らないことであり、文化・習慣があるとすれば、きく絵さんにお任せしながら時間を忘れるためにここへ来るというのが良いようだ。
主宰は一番乗りだったため、以上のような風習を理解せず、


「モンテブルチアーノ・ダブルッツォでなんかいいのありますか?」
アドリア海沿岸の…」


と言っていたが、他の客の様子を見て注文の仕方を変えた。


「なんか変なワインありますか? 一癖、二癖くらいあるやつ。三癖ぐらいあってもいいですよ。」



今日のワイン(店の掟に倣って薀蓄は割愛)

スケベ人間

同じビルの地下一階にパスタを食べさせる店があったが、なんとその名は「SCHEVENINGEN(スケベニンゲン)」だった。
以前からこの店の存在(というより名前)を知っていて、主宰がN自動車の本社で働いていたときは一度来ようと思っていたが、結局来ずじまいだった。
が、これからはきく絵さんのワインバーに足を運ぶ機会が増えそうなので、そのうち行ってみることにした。
近いうちに「スケベ人間の会」を開くというのも面白いかもしれない。
ちなみに、SCHEVENINGENというオランダの地名がありそれが語源になっているという話だが、オランダ語なら「スケベニンヘン」となるはずである。
と、ここまで書いて、浅知恵だったりしたらどうしようと思って念のため確認したら、やっぱり浅知恵だった。
「スヘフェニンヘン」だそうです。