猫の手を借りる

渋谷のヴィノスやまざきのとなりにあるベーグル屋で胃袋から生まれた女まりりんとカレーを食べていたら、やまざきのあきら店長が通りかかった。


あきら:「こんど静岡店で魔界のメンバーが働くんですってね。」


魔界とは、主宰がかつて主催していた南仏ワインを飲むコミュニティである。
(正式名称は「魔界の会」で、定例のワイン会は主宰の家で主宰が料理を作って行われていた。参加者の会費は無料だが、会に参加する条件としてお布施ワインを1本持参するルールだった。旧ホームページは近々再アップ予定。)


主宰の家に来たことはないが、遠方で掲示板などに積極的に参加していたよしかず(ハンドルネーム「九尾の猫」)が、主宰の名を語り静岡でやまざきに採用されたらしいことがわかった。状況を確かめるべくやまざきの経営者一族のあつこに電話した。


あつこ:「あら、主宰さん! 昨日、主宰さんのお友達が面接に来たのよ。」
主宰:「いま、店長に聞きました。俺の名を語って面接を受けてるのに俺に挨拶がないなんて。不届きな奴。なあんて…。」
あつこ:「あらそうだったの?」
主宰:「結構癖があるやつだから、扱いが難しいですよ。悪いやつではないので、きちんとやりがいがある仕事を与えていればきちんと働くと思います。」
あつこ:「ハンドルネームが『猫』つて言うらしいんだけど…。」
主宰:「よくご存知ですね。」
あつこ:「本人が面接で言ってたんで…。年末は忙しいからとりあえず猫の手を借りることにしました。(笑)」
主宰:「私から言うのもなんですが、一応宜しくお願いします。」


連れて行った李君が広尾店の店長になったり、知り合いの猫君が採用されたり、やはりやまざきは縁が深い店のようだ。