味のデジャヴュ

今日は弟子のマヤと目黒のキッチンセロに行った。
既に食事は済んでいたので、ワインを主に飲むことにしていた。
デブハゲのおじさんと若くてかっこいいが頭が悪そうなギャルという不釣合いな2人の隣に陣取ったが、そのギャルが四六時中タバコ吸っていて煙たかった。マヤによれば目黒は芸能関係の事務所が多いらしいので、プロダクションの社長とその愛人兼モデルの(孵らない)卵なのではないかと推察していた。
今週は江戸川橋の葵で日本のワインを飲んでいたので、今日も日本のワインを飲もうと思ってキッチンセロに来たのだったが、思いのほか多くの日本のワインがあいていていろいろと楽しめてよかった。

今日の酒

(白)小布施ワイナリー ホイリゲシュトルム 2010
葵で飲んだ赤のホイリゲと同じシリーズの白。こちらも変わった味で面白かったが、赤ほどインパクトはなかった。


(赤)四恩醸造 窓辺 2009
バランスが良いと言うとありきたりだが、なんかこう…、とても美味しい。良い酒だと思う。葡萄自身の意見を取り入れたかのような醸造をしている感じがする。


(白)ルミエール ペティヤン 2009
さわやかで美味しいが、なんだかビールのような味だった。


(赤)ココファーム 風のルージュ 2008
美味しいが、味に角が立っていてバランスが悪い感じがした。あくまでも主観だが。


(赤)ボーペイサージュ ツガネ メルロー 2007
主宰:「ルミエールの『光』ないんですか?」
店長:「終わっちゃったんですよ。」
主宰:「なんか他に日本のワインないの?」
店長:「ございますよ。いまお持ちします。」


店長:「こちらはボーペイサージュのメルローです。現行ヴィンテージは2008ですが、これはうちで1年寝かせました。」
主宰:「まじで? 飲む飲む飲む飲む飲む飲む飲む〜!!!!!」


メルローなのに、ブルゴーニュグラスで出てくる。メルローだときいていたのにもう一度品種を聞きなおしてしまうほど全然メルローっぽくない。ポマールのような…、ジュヴレ・シャンベルタンのような…、飲んだことがない味のはずだが、何か飲んだようなことがあるような…。味のデジャヴュとでも言うのだろうか…。今までの経験に当てはめると熟成したポンソのシャペルシャンベルタンに近いような…。
本当に美味い。なかなか手に入らないのも納得できる。凄い。ブルゴーニュグランクリュと言って出されれば、間違えなく信じてしまうだろう。

ありえない収穫量

夕方にはヴィノスやまざきの定例の試飲会に参加した。もうすぐヌーヴォーが解禁で予約を締め切るとのことだったが、一枚のチラシを見て目を疑った。ドメーヌ・ペール・ギヨのボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーの収穫量が25hl/haなのだという。これはボルドーの一級シャトー並で、ロマネコンティより収穫量が少ない(少ない分中身が凝縮する=美味しくなる)ことになる。それでなくてもモルゴンの特別な区画の葡萄が入ったり、それが年々割合が増えたりなど発売されるだびにバージョンアップしていくのだが、今年は一体どんなことになるのだろうか?
予約増やしたほうがいいのか?