ワインに合う音楽?

bebian912010-07-19

今日はまり子先生主催の「グランヴァンの会」が行われた。会費は5000円だが、一人一本1万円以上のワインをお持ちくださいという会だ。
主宰はプリュレ・ロックのレ・スショ2001を持って行った。
旧知の哲が参加していて、家から二胡を持ってきて皆の前で演奏してくれた。

バルトーク

今日一番驚きはかかっていた音楽だった。まり子先生のワイン会ではいつもクラシックが流れていて、ワインに合っていて主宰の趣味的にも心地いいことこの上ないが、今日はいきなりバルトーク弦楽四重奏曲第3番の終楽章が流れていた。不協和音ばかりで激しいこの曲を主宰はとても気に入っているが、ワインに合うかどうかなるとかなり疑わしい。というか合わないだろう。
有線かなにかでたまたま流れてしまっていたのかと思ってまり子先生にきいたら、自ら選んだCDなのだそうだ。ワインに合うかどうか別として、こんなところでも趣味は合うんだなと不思議な気分でした。

多数決

哲は自前でワインを用意していなかったので、まり子先生のコレクションを買い取るという形でワインを供出することになっていた。候補はグリュオー・ラローズ99とピション・ロングヴィル・バロン93だった。


まり子先生:「どっちがいいかなあ?」
哲:「どちらでも。」
主宰:「じゃあ、多数決だな。」
まり子先生:「グリュオー・ラローズがいい人! ロングヴィル・バロンがいい人!」


まり子先生がグリュオラローズのほうがよさそうだったのでそちらに誘導しようとしていたが、主宰はロングヴィルバロンが良かったので4対3で辛うじて勝ってよかった。


次にまり子先生が出すワインをきめることになった。ニュージーランドピノとトラペのシャンベルタンが用意されているという。普通に選べばシャンベルタンになってしまうだろうが、ニュージーランドピノもこういう会に出すには非常に面白いのだという。
それでも主宰は絶対にシャンベルタンが良かったので、多数決を勝手に始めた。


主宰:「シャンベルタンがいい人!」


5人が手を挙げた。


主宰:「はい、決定!」


何を出すかは自由で、増してやまり子先生は主催者なのだが、こういうところは本当にいつも太っ腹である。
5000円の料理代だけしか会費がないのにトラペのシャンベルタンなんて出したらまり子先生は儲かるのだろうか?
ご馳走様でした。

飲んだことがないワイン

主宰はまり子先生のイベントはほとんどワイン会だけしか参加していないが、今日の参加者の中にはワイン教室のグランヴァンのクラスに通っている人が3人いた。その3人はまり子先生に対して共通で根に持っていることがあったのだ。
クラスでプリウレ・ロックの話題になったときに、3人とも飲んだことがない旨告げると、


まり子先生:「ええっ!? プリウレロックを飲んだことがないんですか!?」


といわれたそうである。その様子を音楽事務所社長のM氏の言葉を借りると、「まるで飲んだことないことが、とてもいけないことのようだった」そうである。


そういう意味で主宰が持っていたワインはとても喜ばれて良かった。

今日の酒

(泡)ヴランケン ディアマン・ブルー 1999
(白)ラドゥセット バロン・ド・L 2000 ACプイィ・フュメ
(白)エドアルド・ヴァレンティーニ トレビアーノ・ダブルッツォ 2001
(泡)クリュグ グランキュヴェ ブリュット NV
(白)キスラー シャルドネ キスラー・ヴィンヤード 1993
(赤)ドメーヌ・プリュレ・ロック ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・スショ 2001
(赤)ドメーヌ・トラペ・ペール・エ・フィス シャンベルタン 1997
(赤)スタッグスリープ・ワインセラーズ キュヴェ名調査中 カベルネ・ソーヴィニョン 2006
(赤)シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン 1993 ACポーヤック(メドック2級)
どれがどれだかありがたみがわからなくなるくらい、どれも美味しかった。主宰が持って行ったプリュレ・ロックは悪い意味でビオっぽいはずれボトルだった(そもそもあたりは5本に一本くらいしかない)。それでも妖しい香りと独特の味わいで初めてプリウレロックを飲む人たちを喜ばせていた。トラペは相変わらずくそまじめな味だった。シャンベルタンっぽくない味だ。主宰的にはとてもクリアーな味のヴランケンが良かった。