焼いただけ
今日はサンコムの会を行った。
予想外のすごい料理がたて続けに出てきたので、皆幸せそうに帰っていった。ありえない会費4500円の会だった。
何も知らされてない
弟子の宏和は友達のK太を連れてきたが、K太はなんと某超有名レストランで肉を焼くシェフ手前のコックさんだった。
主宰:「今日は心配事がひとつあってさ…。K太君が今日の会の趣旨や内容を何も聞いてないのではないかと思ってるんだけど…。」
K太:「はい、何もきいてないです。」
主宰:「今日は『サンコム』って言う蔵のワインを飲む会ともきいてないの? 会費4500円で一人一品のおつまみを持ってくるというのもきいてないの?」
K太:「はい、何もきいてないです。」
主宰:「なにやってんだよお前。」
宏和:「はい、すいません…。」
K太:「よくわかんないんで、とりあえず肉持ってきました。」
主宰:「え?まじ? なんて用意が良いんだ! 内容もわからないのに来たんだ?」
K太:「はい、(宏和が)しきりに誘ってくれたんで…。」
主宰:「ノリも良いんだね。」
今日の料理
バタール(優子買)
キャベツのコロッケ(マヤ買)
ごぼうのサラダ(マヤ買)
フォワグラのテリーヌ(K太作)
鴨の料理(K太作=写真)
白身魚のあんかけ(優子買)
牛ヒレのフォワグラ乗せステーキ(K太作)
スペアリブのワイン煮込み(主宰作)
チョコレートパウンドケーキ(加代子作)
オレンジ(胃袋女買)
K太の鴨の料理を食べた。うまい。
胃袋女:「これ、美味しい♪ どうやってつくるの?」
K太:「焼いただけっすよ。」
焼いただけ?
一言で言えばそうかもしれないが、凝ったソースをあらかじめつくっておいて、焼いているときにいろいろと味付けをして、焼きあがったと思ったらホイルに包んで蒸らしてきれいなピンク色になるようにした手の込んだ料理なのに、一言で片付けてしまうなんてかっこいい。
胃袋日記
胃袋日記にも今日のことが書いてあります。牛ヒレにフォワグラが乗った料理の写真がすごいです。フォワグラのほうが厚くて大きいのです。宏和によれば、下記のようにつぶやきながらつくっていたそうです。
K太:「うわあ、これ、贅沢だなあ。」
今日の酒
(白)サン・コム コート・デュ・ローヌ 2006
買い葡萄のただのコートデュローヌなのに、信じ難い厚みと旨みと甘み。さすがサンコム。
(赤)サン・コム コート・デュ・ローヌ 2008
若いがしっかりした造りだ。うまい。
(赤)シャトー・ド・サン・コム コート・デュ・ローヌ "レ・ドゥー・アルビオン" 2007
自社栽培の葡萄になると、さらに構造がしっかりしている。すばらしいワインだ。
(白)シャトー・オー・ミュジェル コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ 2007
サンコムの白より、丁寧さ、優しさと愛を感じる。上品でゆっくり飲める。
(赤)E・ギガル シャトーヌフ・デュ・パプ 2003
さすが王道の旨さ。今日はローヌの会であることを思い出した。サンコムのワインはどちらかというとボルドー左岸っぽい、パーカー受けするワインなんだなと改めて認識させられる。
(赤)シャトー・ド・サン・コム ジゴンダス "キュヴェ・ヴァルベール" 2001
若いサンコムは構造感が存分に楽しめるが、これはそこに熟成感を加えた深みのある味わいだった。ただ、ローヌというよりは左岸の熟成したワインのようだった。すばらしく美味しいいい酒であることは疑いがない。
参加者
優子、宏和、K太、マヤ、加代子、胃袋女、主宰