上野

bebian912009-10-20

今日は久しぶりに旧知の久美子が経営する上野のワインバー「アロマ」に行った。2年弱ぶりだろうか。
店は相変わらず小奇麗で、店主の久美子も以前と同じく淡々としていた。店は流行っているようで、今日はカウンターに座れてラッキーだったようだ。

北斗孫家拳の効用

今日は一人で行ったが、隣に座っていたお菓子の会社で働く男性とずっと話していた。カウンターだったので、会話のすべてを久美子が聞いているのはわかった。主宰の話に笑ったりしかめっ面したりして面白かったが、北斗孫家拳の話になったときは反応が早かった。


久美子:「じゃあ、これ変えてください。」
主宰:「なにこれ?j
久美子:「他のお客さんがお持ち込みになったニュイサンジョルジュです。」
主宰:「これ、十分開いてるから変える必要ないけど。」
久美子:「じゃあ、閉じさせてみてください。」
主宰:「葡萄が望んでいないことはやらないよ。」


物見遊山的な依頼には応じないことにしているが、そもそも変える必要がない。


久美子:「じゃあ、これは閉じさせられますか?」
主宰:「これはなに?」
久美子:「ブラインドで。」


どこまでも舐められたものである。左岸であることまでは分かった。


主宰:「これ、閉じさせる必要ないよね?」
久美子:「でもやってみてください。」
主宰:「葡萄が嫌がってるので。」


今日は北斗孫家拳を使うことはなかったが、その会話をしたおかげで他のお客さんの持ち込みワインを飲めてよかった。

今日の酒

(赤)蔵不明 モンテプルチアーノ(ロッソ・ディ・モンタルチーノかモンテプルチアーノダブルッツォかすら不明)lGT
安くて美味しかった。


(赤)ボデガ・トレデロス ティント 2006 DOリベラ・デル・デュエロ
リベラ・デル・デュエロらしい芯の太い味だった。


主宰:「このリベラ・デル・デュエロください。」
久美子:「終わっちゃったんですよ…。」
主宰:「この残っている澱を100円で出してよ。」
久美子:「…。分かりました。」


図々しくてすみません。ちなみに、意外と量があったので200円ということになりました。


(赤)シャトー・クロード・ラ・シャペル 2006 ACコート・ド・カスティヨン
普通のコート・ド・カスティヨン。いたって普通にうまい。


主宰:「これってメルロー何パーセントなの?」
久美子:「90%です。」


普通、安いワインバーだと不勉強な店員とかワインのコンディションが悪かったりなど不備が目立つことが多いが、久美子はその辺は抜かりない。


(赤)ルモリケっぽいエチケットの蔵(不明) ニュイ・サンジョルジュ 1er 畑名不明 2001
(赤)シャトー・カロン・セギュール 1999 ACサンテステフ
会話からありつけることになってラッキーだったが、いずれも葡萄が心を閉ざしている感じだった。持ち込んだ人のオーラが悪かったのだろうか?
実はカロンセギュールは初めて飲んだが、このハートのラベルを飲んだことで少しはモテるようになるだろうか? んなわけないか…。


知っている人が経営するワインバーならせめて4000円くらいは落としたいところだが、頂き物のワインもあったせいか、他に食事しても2500円でした。なんかすみません。また来ます。
チャージも取らない、良心的すぎるくらいの店です。