芸術の秋

ウィーン世紀末展

日本橋高島屋で行われている「ウィーン世紀末展」へ行った。クリムトの絵があるとのことだったのでとても楽しみにしていた。
14年前、一人でオーストリアに行ったときに、昼は美術館か観光名所、夜はオーケストラコンサートかオペラというように一週間過ごしていた。
ウィーン美術史美術館に行ったときに、所蔵のクリムトの絵画を見るのをとても楽しみにしていたのだが…、なんと貸し出し中だった。代わりにイタリアからレオナルド・ダ・ヴィンチの絵が来ていて楽しかったのだが、やはりクリムトはどうしても見たかった。
帰国後、美術等芸術全般に造詣がある父と話した。


主宰:「ウィーンで、クリムト観たかったんだけど、貸し出し中だったんだよ。」
父:「俺、観たよ。上野で。」
主宰:「まじで!」


と、面白すぎて膝から崩れ落ちたのを今でもよく覚えている。
それから、何回かクリムトの絵は来ていとは思うが、主宰としては14年ぶりにホンの一部とはいえ念願を果たすときが来た。


もちろんクリムトは楽しめたのだが、やはり音楽が好きな主宰としては音楽とは切ってもも切り離せないウィーンということで、クリムト以外でもいろいろを目を引くものがあった。


・作曲家グスタフ・マーラー肖像画
・作曲家フーゴー・ヴォルフの書斎の絵
・作曲家アルノルト・シェーンベルク自画像


時間が少なかったので駆け足で観ましたが楽しめました。
早く好きなときにウィーンに行けるようになって、1週間かけて美術史美術館を極めたいです。

アイウェイウェイ展

森美術館で開催されている「アイウェイウェイ展」に行った。この後のパーティのチケットで入れるということだが、なんとも師匠の圭日は粋な企画をするものだ。
いろいろな「作品」を観ると、普段使わない神経を使って鑑賞する「芸術」だった。彼の作品を芸術か否かという論争があるが、「論争すればそれはますます芸術になってしまう。」とい彼の言葉が興味深い。「コンテンポラリーアートは哲学だ。」と言うのも頷けた。
あまのじゃくな師匠の圭日が好きそうな展覧会である。
詳しくは胃袋日記をご参照ください。

六本木ヒルズスカイラウンジパーティー

16時から18時まで52階のスカイラウンジでパーティだった。
詳しくは胃袋日記をご参照ください。

自立した女性

夜は知沙子とやまざき有楽町でボトルをあけた。


主宰:「君は食べるのもすきなの?」
知沙子:「はい、あたし、食べるの大好きです。人生は限られてるので楽しめるだけ楽しみたいから、美味しいものだけを食べて
いたいんです。」
主宰:「おお、それは良い心がけだ。」
知沙子:「だから、あたし痩せられないんです。もし痩せろとか言われても絶対できません。」
主宰:「僕は言わないよ。いいんじやない。それで。」
知沙子:「え?」
主宰:「僕は肉がついてる人が良いと思うんだよね。モデルみたいな人って全然そそらないんだよね。だからいいんじやない。それで。それでいいというより、これからもそれでいくべきだ!」
知沙子:「あたし、やっぱり肉ついてますか?」
主宰:「うん。この前会ったときからそう思ってた。」
知沙子:「ひど〜い!」
主宰:「ほめてんだよ。」


中略


知沙子は若いので、「ワインが好き」とか言ってもそこそこ美味しいものを飲んで喜んでいるだけかと勝手に思っていた。
知沙子:「フレデリック・コサール知ってますか?」
主宰:「知ってるも何も俺を誰だと思ってるんだ…、っと言う前に、何で若いのにそんなの知ってんの?それはちょっと生意気かも…。」
知沙子:「えっ、生意気ですか?すいません。でもフレデリック・コサールのヌーヴォーがホントに美味しくて…。あとあたし、また生意気って言われちゃうかもしれないけど、ティエリー・ピュズラが好きなんです。」
知沙子:「ティエリー・ピュズラ! それは生意気だ。この前渋谷のワインバーでティエリー・ピュズラの泡飲んだんだけど凄く美味しくてさ。」
知沙子:「ペティヤンですか?」
主宰:「げっ、ぺティヤン知ってんの!? なんか君、ちゃんとワインのこと分かってるみたいだね。ただ飲んで喜んでるだけだと思って舐めてたかも。すいません。」
知沙子:「あたし、家で結構飲んでるんです。一人で一本飲むわけにはいかないからハーフとかなんですけど。」
主宰:「そうなんだ。で、フレデリック・コサールも美味しいよね。彼の蔵のトップキュヴェのクロ・デ・ザルジリエールを飲んだことがあるんだけど、凄く美味しくてさ!」
知沙子:「あたしも飲みたいです!」
主宰:「2003があるけど、ちょっと早いかなあ…。」


閉店近くになって会計しに店員がテーブルに来たとき、財布を出そうとする知沙子。


主宰:「いいよ!」
知沙子:「いや、申し訳ないんで…。」
主宰:「いいよ、さすがに18才下の人に払わせられないよぉ。」
知沙子:「すいません…。」
主宰:「正直なところ、本当は割り勘が好きなんだよ。お金の問題とかじやなくて、強い女性が好きなので、自立しているというか対等というかそういう意味で。今日は君の考え方が分かったから気持ちだけ受け取っときます。」
知沙子:「ありがとうございます。」

昼の酒

ビール
(赤)ウルフ・ブラス ビルヤラ シラーズ 2008
(白)ウルフ・ブラス ビルヤラ シャルドネ 2008

夜の酒

(赤)ラ・マジア ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2006
半分ずつ飲んだが、知沙子は足りなそうだった。