もう一人のパトロン

昼はハイアットリージェンシー大阪の28階の中華の海が見える中華レストランで飲茶の食べ放題だった。グラスワインを頼むとオーストラリアのシラーズだったので、八角が効いた料理をたべた。ほとんどカップルなのになんで俺はこんなところで一人で飯食ってんだろう?


夜は東京に戻って、信一が主宰の家に来てワインを飲んだ。信一には主宰が選んだワインを6本並べて好きなものを選んでもらった。


信一:「えっ? いいんすか?じゃあ、これかなあ…。 いや、これかなあ…。」


グロ・フレールのクロ・ド・ヴージョ ミュジニ 2007とドミニク・ローランのクロ・ド・ヴージョ 1997でかなり迷った様子だが、結局ドミニク・ローランを選んだ。
信一はパルミジャーノ・レジャーノとレヴォニ・コッパとドイツワインをお土産として持ってきてくれた。
ドイツワインはいつか信一が再び主宰の家に来るときにあければ良いと思うが、パルミジャーノ・レジャーノとレヴォニ・コッパは主宰の家にあいているのがあったので、そちらを食べた。奇しくも主宰の家の食材がリフレッシュされたことになった。なんか申し訳ないような…。
また今度飲みに来てください。


同じ日に弟子のマヤが渋谷のやまざきで友達2人と飲んでいるときいていたので、その後信一と二人で乱入することにした。


主宰:「どうも、私が『パトロン』の村松です。そして、一緒に来たのがもう一人のパトロンの大谷さん(信一)です。
信一:「どうも。もう一人のパトロンの大谷です。」
主宰:「今日はパトロンらしくワインは2人で出すので、どうぞ飲んでください。で、この人たちは?」
マヤ:「良子ちゃんと宗子ちゃんです。」


良子は主宰を一目見たときからB型だと見抜いていたそうだ。奇しくも3人(みんなA型)でB型の男が最低だという話で盛り上がっていたときに主宰が挨拶したのだそうだ。
最低な男たち(信一も)ですみません。

今日の酒

(赤)ダレンバーグ ザ・フットボルト シラーズ 2006 マクラーレン・ヴェイル
言葉が悪くて申し訳ないが、以前は馬鹿な味ばかりだったオーストラリアのシラーズもいろいろとエ夫しているようだ。これはコートロティの滑らかさとエレガントさを意識している部分とオーストラリアのシラーズの力強さも兼ね備えなかなか良い洒だった。
後から市価を調べたが、2000円そこそこで買えるなら結構良い買い物かもしれない。


(赤)ドミニク・ローラン クロ・ド・ヴージョ 1997
熟成していて美味しかった。
熟成ゆえか、新樽200%の濃さは影を潜め葡萄の中へ溶け込んでいた。ただ、国道沿いで取れたと思われる葡萄は明らかにグランクリュとしてはミネラルが劣る。
この味なら村名(ただの「ヴージョ」)か、せいぜい良くてもプルミエ・クリュだろう。


(赤)シャトー・シュヴァル・ブラン 1987 ACサンテミリオングランクリュ プルミエ・グランクリュ・クラッセA
良い酒のお裾分けを頂いた。22年たっていて動物臭のようなものも感じたが、まだまだ構造が堅牢で格の違いを感じた。ちなみにシュヴァル・ブランは堅牢な構造が売りの酒ではない。それなのにこの構造。凄い。


(赤)テラマター マター 2006
安くてうまいチリワインもここまで来たかと思わせる品格があった。(これは安くないが。) 濃くて力強いが押し一辺倒ではない。チリの生産者も良い意味で「駆け引き」を覚えたのだとすればそれは非常に良いことだと思う。