ドンペリはやっぱりドンペリでした

今日は昼は仲町台の東京横浜独逸学園で茂呂さんが料理するシャンパンの会(主催は主宰)を、夜は圭日主催のパークハイアットのスイートでの新年会に出席しました。
一日中飲んでました。

料理

茂呂さんの料理をきちんと食べたのは初めてだったが、勝手な期待値(相当高いレベルにおいていた)をさらに上回る素晴らしい料理だった。
印象としては火の入れ方に気を配り、素材の味を生かすシンプルな味付けが基本で、日本人の舌にあっている(合わせているのではなく、結果的にあっている)味に感じられた。
それぞれの料理の意図が明確で、O型らしい料理だった。


大佳子:「もうレストランでやんなくていいじゃん。」


そりゃそうだ。が、毎回だと大変だ。でも月一くらいでやりたいと思っています。


三陸アワビとじゃか芋とホタテの前菜
熟成した旨みと塩気が素晴らしい素材に、オリーブオイルを中心とした味を引き立てるソースが絶品だった。アワビを10人で分けて少なかったので、ジャカイモのケーキのホタテ乗せが添えられいてこちらも美味しかったです。


・鶏レバーのプリン
レバーの苦味と旨みをそのままに雑味を封じ込めた見事な作品だった。


ノルウェーサーモンのカレーソース
干物のサーモンをどのように調理するかを注目していたが、まず焼き方が衝撃的だった。
フライパンで蓋をせずにひたすら皮の面だけを焼くことにより、皮はパリパリに、肉の部分は意図的に半生焼けになっている。
鮭にカレーソースというのは想像もしていなかったが、とてもあっていた。


・鴨の肉料理
肉の旨みを焼きで閉じ込めて凝縮してあった。かなりの厚切りの肉が1人3切れあった。
普通の日本のフレンチレストランと比べるとポーションは3〜4倍だった。


・お口直しのピラフ
ほんのり塩気の本当にお口直し的な味だった。きわめて目的がはっきりしている料理だった。茂呂さんらしい。


・デザート盛り合わせ
3種盛り合わせ美味しかっです。写真見てください。


写真はmixiに掲載します(工事中)

昼の酒

(泡)ランソン ブラックラベル ブリュット NV
以前飲んだときは酸っぱかっただけだったが、今日は酸とともに甘みに広がりがあり美味しかった。NMものにしては美味しかった。


(泡)エステルラン セレクション ブリュット NV
美味しいが、酸が足りていなかったので、若干単純な味に感じられた。


(泡)ドゥ・ヴノージュ コルドン・ブルー ブリュット セレクト NV
すっきりと辛口で食事に合っていて良かった。良い酒。


(泡)アンリ・ビリオ トラディション ブリュット NV(アンボネ村)
やはりグランクリュは品格が違う。ドサージュが多いので食事には合いにくい気がした。ドサージュを減らすともっと美味しくなるのではないか?
このあたりは生産者の考え方一つなので、ケチをつけているわけではありません。
今日一番、シャンパーニュとしてのテロワール、品格、伝統を感じさせてくれたのはこの酒。


(泡)フランク・パスカル ノン・ドゼ キュヴェ・プレステージ ブリュット 2000
こちらもコルドンブルー同様辛口ですっきり食事とあっていた。葡萄に品のある落ち着きがあった。とても良い酒だった。主宰はやはりドサージュが無い酒がすきなのだろう。


(泡)ポール・エラール ロゼ NV
買ってから3年うちに置いていたのですが、ピノノワールが熟成してルモワスネのようになっていました!
旨い〜♪それも激旨♪
シャンパンもこんなになるのだと感動してしまいました…。あれ?
同じように感動しているのは弟子の英彰だけでした。どうもこれは玄人向けの感動だったようです。


(泡)ミラン テール・ド・ノエル 2000
品格を感じさせる味だった。ヴィノスやまざきの店員のほとんどが2000年のほうが美味しいといっていたが、この味の目指すところを考えると2002のほうが美味しいのではないかと思ってしまいました。


(泡)モエ・エ・シャンドン キュヴェ・ドン・ペリニョン 1999
ドンペリは不味いなどという評判を耳にすることがあったので、今までなんとなく避けてきてしまった感があるが、今日はじめて飲むこととなった。
それらの風評がすべて嘘であることが今日分かった。主宰的な考えで行けば、これを不味いという人はおおよそ下記のどれかかすべてに該当するのだろうと思った。


・飲む店、場所、コンディションが悪く、温度管理または保存がなっていなかった。
・飲む人のオーラが悪く、酒が悲しんでいた。
・何を持って旨いとするかの基準がずれている。ワインの味は主観が基本だが、ドンペリ1999は間違いなく一般受けする美味しいシャンパンである。
・キャバクラなどで飲んで、中身がカヴァだった。


ドンペリは「巨人、大鵬、卵焼き」だから、とやかく言われていたのだ。今まで飲まなかったのは迂闊でした。

馬鹿正直

圭日:「今日は村松のためにモエ(・エ・シャンドン)取っといたよ。」
主宰:「ありがとうございます。今日昼はシャンパンの会やっててドンペリ飲んだんですよ!」
圭日:「あっそうなんだ。(苦笑)」


ドンペリはモエの上級キュヴェです…。
黙っとけばいいのに…。すみません。

夜の酒

(泡)ヴーヴ・クリコ イエローラベル NV
(泡)モエ・エ・シャンドン ロゼ NV
(白)ロバート・モンダヴィ ソーヴィニョン・ブラン 2007


(赤)ココファーム 第一楽章 2006
とても美味しくて驚いたが、何よりも驚いたのが葡萄品種。なんと、ベリーAで作っていたのだ。ベリーAと言えば甘ったるいジュースのようなワインしか飲んだことが無かったが、ベリーAでこんなに凝縮感のある辛口のワインができるなんて目からうろこでした。
ガメイを思い起こさせるような酸味があり、最高級のムーランナヴァンを連想させてくれました。
ちなみに甘ったるいジュースのようなワインを馬鹿にしているわけではありません。
(蒼龍葡萄酒醸造所のワインを飲んでみてください!)


(白)ポルタル・デル・アルト シャルドネ レゼルヴァ 2006
(赤)ポルタル・デル・アルト メルロー レゼルヴァ 2006
一般的な「安くて美味しいチリワイン」と言う域を脱しつつあるくらいの位置づけだが、品質向上に対する情熱とオーラを感じられたのが良かった。特にメルローが美味しかった。味わい的には樽がきっちり効いた「レトロな」味わいだが、果実味とのバランスを崩すことなく仕上がっているのが良い。
同じ価格の右岸であれば軽く勝つ。


(赤)マホニー カーネロピノ・ノワール 2003
作られてから6年経ち、主宰の家でも2年寝た。最初飲んだときから旨い酒だが、さらに旨くなっていた。このキュヴェがサードラベル的な位置づけであることが信じられない。

圭日のホスピタリティ

いつも頭が下がります。感謝しています。胃袋日記を参照ください。胃袋女は2部に出席、主宰は3部でした。
http://d.hatena.ne.jp/mari37/20090124/p2
主宰は胃袋日記で書かれているようなお土産以外に、余ったお菓子、ワイン、パーティーグッズをすべてもらってしまいました(尋常でない量)。


圭日:「オフィス開き(引越し)パーティーにでも使えばいいじゃん。」