二次会を阻止

bebian912008-08-23

今日はミシェル・グロの会でした。
ひたすら食べて飲みました。
ミシェル・グロのワインはよく言えば「甘くて分かりやすく」、悪く言えば「構造が緩い」が、真夏ならどんなワインであっても構造は緩くなりがちなので、ミシェルグロの悪いところを顕在化させずに飲むいいタイミングだと思って今日を選んだのだが…、雨が降り続いて気温も低く、絶好のワイン日和となってしまった。いいんだが、悪いんだか…。

今日のメニュー

今日は酒の内容が良いにもかかわらず、何とか会費を押さえる方向で考えていたため、オーナーソムリエの松下さんには「込み込みで○○円」でお願いします。そのためにどこを手を抜くか、例えば品数をひらすのか、大皿にするのか等はお任せします。」と伝えてあった。
すると、料理はすべてが大皿で登場した。それはいいのだが、品数ややたらと多くないか?


・松下ソーセージ
・キッシュ
・サラダ
・鯛と鮭のカルパッチョ
・他にも数品
・メインの豚肉
ボンゴレビアンコ
・デザート2品盛
・カフェ類自由選択


主宰:「なんか、今日はたくさんでてきましたね。」
松下:「今日は気軽に楽しんで頂こうと思いまして…。」


料理のサーヴの仕方は気軽だが、料理の内容はかなり気合が入っていた。ありがたかった。


主宰:「パスタまで出てくると思いませんでしたよ。」
松下:「最近、村松さんが高田馬場で美味しいラーメン屋をいろいろと見つけてると伺ったんで、二次会に行かないように先にパスタを出して釘を刺しておこうと思ったんですよ。」


そんな理由でパスタを出す洒落た演出が面白い。


クロード・デュガという選択

今日予定していたワインは9本だったが、土曜で開始時間が早いのでもう1、2本開くだろうと思っていた。
ミシェルグロのオーブリュレの後でも美味しく飲めるワインを探すために、縁の下でワインとにらめっこした。
目に入ったのは、ルーデュモンのシャンベルタン1992とクロード・デュガのジュヴレ2001だ。
シャンベルタンは古酒なので、ミシェルグロの構造の緩さから来る甘みの延長上に、熟成からくる甘みをダブらせて昇華させることで、さらに参加者に喜んでもらえそうだ。
クロードデュガのジュヴレは、ミシェルグロのストレートな甘みと濃さの延長上に、構造の堅牢さが加わって皆の舌を喜ばせながらうまく〆てくれそうだ。
迷ったが、これからワインを移動することを考えたとき、若いクロード・デュガを選んだ。
ミシェル・グロの後に飲むと、クロード・デュガの特長が一層際立って楽しむことができてよかった。
(ミシェル・グロの欠点が際立つわけではない。)

今日の酒

(泡)カーヴ・ド・マルジニー クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン 2004
いつもうまい。今日もうまい。


(赤)ドメーヌ・ラモネ ブルゴーニュ・パストゥグラン 2006
あまり期待しないでいたが、驚くほどミネラルが豊かでおいしくてよかった。今日一番の驚きかも。


(白)メゾン・ウィリアム・フェーヴル シャブリ 2006
ウィリアムフェーヴルは初めて飲んだ。2006はあまり良くないと言う噂だったが、思いの外美味しく、女性を中心に喜んでいた人が多かった。ドメーヌ物の上のクラスとかは旨いんだろうなあ…。


(赤)ドメーヌ・グザヴィエ・リジェ・ベレール コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュ 1995
ワインを良く知っている人たちからは、「良くこんなの持ってますよね。」と言われた。信じられない値段で落札で手に入れたが、本当にいい熟成をしていた。幸せだった。ウメムラ様のおかげです。


(白)ドメーヌ・ギュファン・エナン マコン・ピエールクロ "ル・シャヴィーニュ" 2004
ギュファンエナンも今日初めてだったが、理知的で大胆な面白い味の酒だった。


(白)ドメーヌ・マルク・コラン・エ・フィス サントーバン 1er アン・レミリ 2000
モンラッシェに近いだけあって、うまい。今日は一番旨いと思ったのはこれ。


(赤)ドメーヌ・ミシェル・グロ ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャリオ 2002
(赤)ドメーヌ・ミシェル・グロ シャンボール・ミュジニー 1999
(赤)ドメーヌ・ミシェル・グロ ヴォーヌ・ロマネ 1er オー・ブリュレ 2001

甘いが、甘すぎない。構造は緩いが、緩すぎない。テロワールの描き分けが出来ていないようで、微妙に違っている。みんなそこそこ美味しいが、至高ではない。
「適当なところで緩くまとめる、誰でもできそうでできない熟練の技」(ワイナート41号より)をまとめて堪能できて楽しかった。


(赤)ドメーヌ・クロード・デュガ ジュヴレ・シャンベルタン 2001
最近の流行の味(エレガントさを追求するような)ではないが、迷いのない力強さと村名にしてこの複雑さはさすがとしか言いようがない。


(白)蔵確認中(高津君教えて) ベーレンアウスレーゼ
おいしゅうございました。

写真

mixiに掲載した。ただし、弟子がいなかったので、写真は少ない。


参加者

智美、健、美帆子、穣、貞顕、浩志、茂、麻以子、真理子、主宰