早飲み女王

bebian912008-06-04

朝ぼーっとしていたら、しばらく会っていないぽんちゃんからメールが来た。ランチのお誘いだった。


ぽんちゃんはセレブな有閑マダムなので(と言っても主宰より10歳若い)、まあ、要は「暇だから付き合え」ってことなのだが、当日の朝にランチに誘うなんてB型らしいが誘われる主宰もB型なので全く気にすることも無く普通にランチした。


主宰:「なんで今日僕とランチなの?」
ぽんちゃん:「思いつきです!」


これだけなら肝臓日記の話題にすることも無いのだが、そもそも知り合ったのがヴィノスやまざき渋谷店なのでぽんちゃんも当然ワインが好きで、自然と話題はそこへ行く。


ぽんちゃん:「最近何飲みましたか?」
主宰:「最近?ブルゴーニュが多いなあ。これこれしかじか…(肝臓日記の内容)。で、君は?」
ぽんちゃん:「あたしも最近ブルゴーニュばっかりなんですよ!」
主宰:「で、最近印象に残ったのは?」
ぽんちゃん:「クロ・ド・タールはシルキーな舌触りで美味しかったですよ〜♪」
主宰:「クロドタール?凄いの飲んでるね!何年?」
ぽんちゃん:「2005年です!」
主宰:「はあ?なんだそれ?早すぎだよ、勿体無い。」
ぽんちゃん:「そうなんですけど、本当に美味しかったんですよ〜♪」
主宰:「そりゃそうだろうけど…。ほかには?」
ぽんちゃん:「アルマン・ルソーのジュヴレ・シャンベルタンです。これも2005でした。確かに早かったけど美味しかったですよ。」
主宰:「うわあ、そりゃ美味しいだろうけど…。そんなに早飲みが好きなの?」
ぽんちゃん:「そういうわけではなくて、やっぱりいいヴィンテージが飲みたいですし…。」
主宰:「ほかにもなにか2005年飲んだの?」
ぽんちゃん:「はい、いろいろ飲みましたけど印象に残ったのは、エマニュエル・ルジェのエシェゾーですね!」
主宰:「まじで? 6万円くらいしなかった?」
ぽんちゃん:「はい、それくらいだったと思います。」
主宰:「なんでそんなのいま飲んじゃうんだよ〜(涙)。それにしても良いの飲んでるよね〜。」

昆布泥棒

ぽんちゃん:「あたし、アンヌ・グロのワインを飲んでみたいんですけど、ヴォーヌ・ロマネが全然売ってなくて、シャンボールくらいしか売ってないんですよ〜。」
主宰:「ええ?アンヌ・グロのシャンボールって凄いんだよ。昆布泥棒でしょ?村名区画だったっけ?」
ぽんちゃん:「たしかプルミエクリュだったと思いますが…。」
主宰:「昆布泥棒の場所知ってる?」
ぽんちゃん:「知らないです。」
主宰:「北はミュジニー、東はクロ・ド・ヴージョ、南はエシェゾーに隣接してるんだよ!凄くない?」
ぽんちゃん:「すごいですね!あたしも飲みたいです。」
主宰:「ふふ〜ん、一昨日落札したんだよね…。」
ぽんちゃん:「え〜っ!!」


※写真はアンヌ・グロの昆布泥棒

昆布泥棒の解説


La Combe d'Orveau


後から調べたら、シャンボール・ミュジニー村の「コンブ・ドルヴォー」には1erと村名区画、さらにミュジニーの中にも小区画があり、アンヌ・グロは村名。1erはミュジニーとエシェゾーに挟まれている。村名区画は、シャンボールとしては飛び地になっていて何故かエシェゾー側に隣接。クロ・ド・ヴージョに隣接というのは嘘でした。(近いけど)
それにしても、「昆布泥棒」で何を言っているかすぐに分かってしまうあたり、ぽんちゃんは相当な通である。