魂の皿
今日はミラヴィルで「ミラヴィルの会」を行った。主宰は通常ワイン会にはテーマのワインかメインのワインの名前をつけるのだが、今日はワインは脇役でミラヴィルの料理が主役という意図でそのようにしていた。
先日訪問したときと同じ料理もあったにもかかわらず、なぜか今日のほうがその美味しさに感動した。二度同じものを食べて後のほうが感動が大きいなんて、今まで恐らくなかったのではないか?
本当に一皿一皿魂が入っていて、素敵な時間をすごすことができた。
予約が取れたら是非もう一度この店で会を開きたい。
酒の講釈
今日は主宰にしては珍しく、会が始まるときに今日飲む酒について一通り薀蓄した。
・ミラヴィルの繊細な料理に合わせるために、繊細なブルゴーニュを用意したということ。
・通常のワイン会では飲み進むにしたがってだんだん濃くなっていくのが普通だが、この日はなんと薄くなっていくという展開であること。
そのほか、
・ブルゴーニュとは
・シャンボール・ミュジニーとは
・モレ・サン・ドニとは
・クロ・ド・ラ・ロシュとは
など10分にわたって語り尽くした。
釈迦?に説法
会が終わって店を出て行くときにホールの「田崎さん」に話しかけた。
主宰:「田崎さん、ワインの少しずつ残しといたからちゃんと勉強するんだよ!」
田崎:「はい、ありがとうございます。」
「田崎さん」にワインの勉強しとけって、いったい何者?何様?
2次会
2次会は最近お決まりのパターンのヴィノスやまざき渋谷店に行ったが満席で入れなかったので、なんと有楽町店に移動した。繊細なブルゴーニュの後に対比を出そうと考え、丁度頒布会のカリフォルニアワインがあったのでそれを5人で楽しんだ。で、すぐに開いてしまったので、右岸のガレージワインを堪能した。この2本はワインを飲むことを純粋の楽しめてよかった。
お買い物
2次会を解散した後、美白秘書令子に付き合ってもらって久しぶりにエノテカ銀座店に行った。
文博:「村松さんお久しぶりです。いらっしゃいませ!」
主宰:「さて、今日は一本買うからなんかよさそうなやつ勧めてくれる?予算は一万円だけど、もしコント・ラフォンのペリエールとか秘密の隠しワインがあるようなら予算はあってないような感じだから。」
文博:「今日はコントラフォンとかは隠れてないんですよ…。先日メールでお勧めしたプランティエールオーブリオンの1997はどうですか?」
主宰:「そうだね、今度の左岸の会のプレワイン会用の白が不足していたから2003と垂直で出しちゃおうか?」
令子:「いいですねえ♪」
主宰:「じゃあ、それは買います。決定。」
中略
文博:「そういえば…、秘密のワインありました。」
とメモを見せる文博。
メモには「デュガPブル05、375シャンパン」と書いてあった。
主宰:(大声で)「まじ!デュガピー!?」
文博:(小声で)「しっ!声が大きいですよ。本当に秘密なんですから!」
主宰:「ごめんごめん、あっちの店(向かいの『375&シャンパーニュ』)にあるの?」
文博:「いま確認しますから、ちょっと待っててください。」
『375&シャンパーニュ』の店長の柴田さん(♀)と電話で会話する文博。
文博:「大丈夫です。ありました。村松さんにほかにお勧めするワインがあるそうなので、お待ちしてるそうです。」
主宰:「ホント?ありがとう!」
美白秘書と一緒に移動した。
令子:「文博君ってかわいいですね♪」
主宰:「そうだよ。かわいいでしょ。気に入った?」
令子:「はい♪ 変な意味じゃないですけど。」
経験から学ぶ
『375&シャンパーニュ』に到着。
柴田:「いらっしゃいませ。」
主宰:「葱しょってきました。」
柴田:「おまちしておりました〜♪」
既にデュガPの横に別のワインが用意してあった。
主宰:「これ買えってこと?(笑)」
柴田:「いえいえ、そんなあ(笑)。お薦めさせていただこうかなと思って♪」
主宰:「いくら?」
柴田:「5040円です。」
主宰:「分かった買うよ。」
柴田:「説明させていただけないんですか?」
主宰:「してして♪」
柴田:「2003年のブルゴーニュはお嫌いではないですか?」
主宰:「いや、別に。」
柴田:「これはポマールでして、この蔵は2003の焼けたような感じはなくていい葡萄が収穫できたのであまり2003ぽくなくて美味しいんですよ。」
令子:「わーい、ポマール!」
主宰:「この人(美白秘書)、ポマール好きなんですよ。じゃあ、飲むとき呼べばいいね。」
令子:「はい、お願いします♪」
流れで説明を遮ってしまった主宰と美白秘書だった。がそれでメゲる柴田店長ではなかった。
柴田:「このスパークリングワインは飲んだことありますか?」
主宰:「いくら?」
柴田:「3150円です。」
主宰:「いいよ、買うよ。」
以前は何か買おうとすると、すぐに3万円くらいのワインを勧めてくる柴田店長だったが、主宰が黙って買いそうな価格帯を学習したようだ。文博の入れ知恵か?
柴田:「では、デュジャックの白なんかどうですか?」
主宰:「いくら?」
柴田:「10500円です。」
主宰:「いらない。」
エノテカは高いので、デュジャックの白で10000円なら村名のモレだと勝手に思いこんで断ったのだが、後から文博と会話して1erのモンリュイザンだと分かったので、結局後日購入した。
説明ちゃんと聞かないとダメですね。反省。
ミラヴィルでの酒
今日の酒の選定基準は「料理を邪魔しないこと」だったが、ほぼ意図通りの味で料理を引き立ててくれた。
(白)ドメーヌ・シャテルス ボジョレー・ブラン 2006
素直に旨い。思っていたよりも濃かった。
後から聞いた話では、あけてから早めに飲まないと味が落ちていくのが早いそうだが、ワイン会の最初に皆でパーっと飲んだので皆で美味しくいただけました♪
(泡)カーヴ・ド・マルジニー クレマン・ド・ブルゴーニュ ブリッュト・レゼルヴ NV
いつもうまい。困ったときはこれ!(困ってないけど。)
(白)ドメーヌ・パスカル・ボンノム ヴィレ・クレッセ VV 2003
マコンらしからぬすばらしい出来。バランスが良かった。
(赤)メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール ブルゴーニュ 2002
初めてメオのネゴシアン物を飲んだが、結構旨かった。葡萄のブレンドと樽の妙が素晴らしい。
(白)ドメーヌ・ミシェル・ニーヨン シャサーニュ・モンラッシェ 2002
もう少し酸が立つと思っていたら、熟成によってそれが和らいでいた。よかった。
(赤)ドメーヌ・アンリ・フェレティグ シャンボール・ミュジニー 2004
少々若く雑味もなくはないが、空気に触れること3時間、しっかりとシャンボールの味を堪能させてくれた。
(赤)ドメーヌ・ポンソ モレ・サン・ドニ 1er "キュヴェ・デ・ザルエット" 2000
知覚に訴えてくるスマートなワイン。脳みそを使って味合わないと、この酒の本質は見えてこない気がした。それを考えないとしてもさすがの味でした。自分としては考えて味わったつもり。クロ・ド・ラ・ロシュの若木がブレンドされているということだったが、しっかりとその味も醸し出してくれて満足だった。