占い師

今日は主宰が光広を誘ったら、光広のお気に入りの店、道玄坂上のフィリ・ディ・チェント・アンニに連れてってくれることになった。
ワインバーだかリストランテだか良く分からなかったが、「オステリア」というカテゴリーに属するそうだ。

お勧めのワイン

店員の麻里:「ナカジ〜(光広=中島)♪、今日なに飲む?」
光広:「今日はソムリエ連れてきたからこの人に決めてもらうから。」
店員の夏子:「ホントですか?そんな友達いたんだ。ナカジすご〜い♪」
主宰:「ソムリエじゃないですよ。ただのワインおたくですよ。」
光広:「またまた〜。」
麻里:「ナカジ、ブルネッロ行くっしょ!?」
光広:「え〜。いいよ〜。高いじゃん。」(15000円)
夏子:「だってナカジは他のワインじゃ薄くて絶対満足できないよ?」
光広:「じゃ、とりあえずビール!」
主宰:「ビール飲みながら考えましょう。」


ビール終わる。


光広:「さて、村松さん、どうしますか。」
主宰:「いえいえ、この店初めてですのでおまかせしますよ。」
光広:「あっそう。じゃあ、麻里ちゃん、これ(ブルネッロ)以外でなんかおすすめな〜い?」
麻里:「う〜ん、そうですね…、やっぱりこれ(ブルネッロ)ですかね…。」
光広:「だ〜か〜ら〜!」
主宰:「じゃあ、白ワインでも飲みながらまた考えましょう。」
光広:「そうだね。」


白ワイン佳境。


主宰:「赤ワインどうしますか?ちょっと高いですけど、私は良いですよ。」
麻里:「ほら〜!村松さんもそう言ってるじゃん!」
光広:「まあ…、そうは言ってもさあ…。」
主宰:「メニューにある、このヴァルポリチェラ・クラシコは結構濃いんじゃないの?」
麻里:「実は、いまこれ、うちにないんですう…。」
光広:「あっそう、じゃあブルネッロの次に濃いやつにするよ。どれ?」
麻里:「次に濃いやつは…、これ(ブルネッロ)ですね。」
光広:「だ〜か〜ら〜!」


5分後


光広:「麻里ちゃん。ブルネッロあけといて。今からあけないと飲みたくなったときに美味しくないからさ。」
麻里:「さすがナカジ〜♪最初から決めてたんでしょ♪もうっ♪」

占いの館

主宰:「ところで中島さんっていくつなんですか?」
光広:「歳?50歳だよ。」
主宰:「まじですか?2〜3歳上くらいかなと思ってましたよ!」
麻里:「そうだったんだあ。ナカジ50行ってるんだあ♪」
主宰:「麻里さんはいくつなの?」
麻里:「あたしは、1981年生まれ。」
光広:「2月10日だよね。」
麻里:「ムカつく〜!」
主宰:「なんでムカつくの?違うの?」
麻里:「本当は6月10日なんです。」
主宰:「フムフム…。」
夏子:「村松さん何してるんですか?」
主宰:「いま、麻里ちゃんの生年月日が分かったから一柱推命やってみようと思って。」
麻里:「なんですか?それ?」
主宰:「四柱推命って知ってる?」
麻里:「なんとか木星とかのやつですか?」
主宰:「それは細木数子のやつ。年と月と日と時間の干支を組み合わせて占うんだけど、そのうち日の干支だけ見ると大まかな性格の違いが分かるんだよ。」
麻里:「え〜!やってやって〜♪あたしってどうなんですか?」
主宰:「気が強いよねえ。怖いもの知らずというか、曲がったことが嫌いで目上の人でも物怖じしないでなんでも言っちゃうよね。」
夏子:「あ、当たってる…。あたしもやってください!」
主宰:「生年月日は?」
夏子:「同じ年の2月10日です。」
主宰:「ってことは、中島さんさっきわざと間違えたの?」
光広:「そうです。」
夏子:「そんなことはいいから早く!」
主宰:「はいはい、夏子さんも日の干支は麻里ちゃんと一緒だから傾向は同じだね。ただ、表現方法が少し内向的かもね。」
店のオーナー(♂):「おお!!」
夏子:「うちのオーナーはどうですか?XXXX年○月△日ですけど。」
主宰:「う〜ん。甘えん坊だね。女に甘えるのが特に上手だよね。いままでもいろいろとあったと思うけど切り抜けるのもうまいんだよなあ。」
オーナー:「もう、やめてくださいよお〜。」
麻里:「で、他は?」
主宰:「特にないけど…、そうだね〜、まあ、ヒモでも食ってけるな。それぐらい甘え上手だから。いろいろとあったと思うよお…。」
オーナー:「…」


すると、カウンターに座っていた三人組の女性の主宰に一番近い子が、突然話しかけてきた。


尚美:「あたしもやってほしいんですけど…。XXXX年○月△日なんですけど。」
主宰:「う〜ん。君も甘えん坊だね。きっと過去に反省すべきことがかなり多いと思うよ。特に男関係で。」


他の2人大爆笑。


尚美:「でも、だいたい相手が悪いんですよ!いつもあたしが泣いてばっかりで…。」
主宰:「すぐに人のせいにする相もてでるよ。泣いてるって嘘泣きじゃないの?」


他の2人はまた大爆笑している傍ら、尚美は怒っているのだが、結局主宰とはお友達になってワイン会に来るのだという。
今日も楽しく飲めてお友達も出来てよかった。
ナカジも主宰が誘ったことをとても喜んでくれて、また一緒にのみに行くことを約束した。