ラトリなんとか

今日は正朋とやまざき渋谷店に行った。
ワインは頒布会の死ぬほど濃いオーストラリアワインをあけた。
グラスに注ぐ。


主宰:「なんだこりゃ?濃いなあ…。」
正朋:「凄いっすね…。」


口につけてみると、死ぬほど濃い割には、馬鹿ワインにありがちな押しつけがましいタンニンとコクがあまり無く、非常にスムーズで上品なワインだった。
カリフォルニアやオーストラリアは食事に合わせるより、ワインだけで完結してしまうので、この日はマリアージュを無視して店にある主宰がおいしいと思うものを注文した。


(チーズ)ブリ
(肉)パテ
(パン)オリーブ


ところが、ブリを食べた後ワインを飲むと、適度に甘みが増すように感じられ、「馬鹿ワイン」にもマリアージュがあるということを初めて実感した。
店に来ていた常連の浩敬にも一杯飲ませて、非常に喜ばれた。


ラストオーダー近くになると、何回か主宰のワイン会に参加したことがある蘭子が現れたので、最後の一杯をわけてあげた。
蘭子はそれを飲み干してから、白ワインを物色しはじめた。


蘭子:「シャブリがいいなあ…。でも1杯1,000円か。高いなあ…。他の白はどうなんですか?」
主宰:「この白(モンテファルコ・ビアンコ)はまあ美味しかったけど…。」
蘭子:「700円か、こっちにしよう!」
主宰:「じゃあ、我々はシャブリ飲みますか。」
正朋:「そうですね。」


中略


正朋:「おお〜!この白も旨いですねえ!」
蘭子:「ホントだ!なんか漂ってくる香りからして違いますよね!いいなあ…。」
主宰:「わかったよ。飲みたいんだろ!ほら飲めよ。」
蘭子:「わあ、ありがとうございます〜♪ おいしい〜♪ あたしもこっちにすればよかった〜!」
主宰:「300円ケチるからだよ。まあ一応、桁が違うということで許してあげよう。」
蘭子:「でも、これは今まで飲んだシャブリより美味しいんだけど何でですか?」
主宰:「たぶん1erだから土が違うんだよ。これがグランクリュならもっと旨いんだよ。もちろん、生産者が良いというのもあると思うけど。」
蘭子:「グランクリュってここ(ヴィノスやまざき)だといくらなんですか?」
主宰:「レ・クロって言うグランクリュで一番広い畑のがここにあるけど…、たしか7800円だったかな。」
蘭子:「うわあっ!高い〜。村松さんのワイン会で出さないんですか?」
主宰:「秋に『ラトリシェール・シャンベルタン95の会』という究極のブルゴーニュの会をやろうと思ってて、そのときの白のメインに『ヴォーデジール』を出そうと思ってるんだよ。」
蘭子:「『究極』って高いんですか?」
主宰:「このまえの『メオカミュゼの会』ほどにはならない予定だけど、一万円台の後半にはなるよ。」
蘭子:「わかりました。お財布暖めておきます!」
正朋:「その、『ラトリなんとか』って旨いんすか?」
主宰:「ふふ〜ん♪」
正朋:「俺も行こうかな。」

今日の酒

(赤)グレイモンド・ランドレース シラーズ・マタロ 2004
(白)アダンティ モンテファルコ・ビアンコ 2005 DOC
(白)ドメーヌ・マランド シャブリ1er ヴォード・ヴェイ 2005