たまたまだけどおめでとう

祝いのボトル

今日はポイント倍デーのやまざきに行った。
すると、平日にしては珍しく常連のテッドとマリ子がいた。この17歳差の2人が同棲していたことは知っていたが、最近入籍したのだという。


マリ子:「7月7日にあたしたち入籍したの。だからなんかあけてよ。」
主宰:「あ、おめでとう。じゃあ、頒布会の『こだわり赤ワインコース』のあけてあげるよ。南仏だけどいい?っていうかそれで決定。あなたたちの好みは関係ありませ〜ん!」
マリ子:「ええ〜!一万円コースのサンテミリオンにしてよー。」
主宰:「ダメ。とにかく南仏のをあけるから、飲む飲まないはあなたたちの自由っちゅうことで。」


と、自分勝手に選択して、さらに勝手にマイナイフであけた。
香りを嗅ぐとものすごい土臭さだ。店員に聞くと、なんとムールヴェードル100%ということだった。
いままでいろいろと南仏のワインを飲んできたが、そんなセパージュは過去に記憶が無い。
しかし、飲んでみると11年もの熟成を経ている所為か、非常に口当たりのいいカリフォルニアの上品なメルローのようで、いつもワインにうるさいテッドとマリ子も喜んでくれた。

誰と飲むか

という感じで盛り上がっていると偶然に佳美が現れた。主宰はだいぶ酔っていたが、佳美がたくさん飲みたそうだったのでボトルを一本あけることにした。
で、主宰が選んだのはまたしてもアダンティのサグランティーノ・ディ・モンテファルコだった。


佳美:「なににしますか?」
主宰:「いい酒があるのよ…。」


とても美味しくて佳美は喜んだ。が、何かいつもと味が違う。いままでは清楚というか丁寧なつくりを際立たせる味、開き方だったが、今日は空けた瞬間からパワー全開で開き方にも大人の雰囲気が漂っている。何故だろうか。


いままで飲んだときに一緒に飲んだメンバーを思い返してみると、どちらかというとおとなしい人たちだったので、おそらくそういうオーラが酒に伝わって清楚で丁寧なつくりを際立たせることになっていたに違いない。
それに対し、今日は妖艶な佳美に酒が反応してラテン系の情熱的な味になったのだと推測した。


旨い不味いではなく、誰と飲むかで味が変わるというのは新たな発見だった。