おとなしくしてました

紀子:「村松さんに会わせたい人がいるんです。」
主宰:「なんで?」
紀子:「あたしの会社の人で独立したいと考えている人がいて、飲食とかで独立したいんだそうなんです。村松さんは個人事業主だし、飲食とかも詳しそうだからいいかなと思って…。」
主宰:「あっそう。会う分には全然問題ないけど、どんな人?いくつくらいの人?男?女?」
紀子:「あたしの会社の後輩で、4つくらい年下でとてもかわいい人ですよ♪」
主宰:「ふ〜ん…。」
紀子:「村松さん、出会いあるかもしれませんよ!」
主宰:「いいよ…、そういうのは…。」


とかいいつつ、ちょっと期待する主宰。
紀子の希望でコンコンブルに3席予約した。


で、当日。紀子と友達の香代は既に店に来ていた。
遅れて主宰登場。


主宰:「どうも、村松と申します。」
紀子:「この子はあたしの会社の香代ちゃんです。」


ん?かわいいどころか、ちょっとかなり綺麗じゃん…。と最初は思った…。


紀子:「この子はとてもお酒が強くて…。」
主宰:「どれくらい飲めるの?」
香代:「日本酒なら一升いけます。」
主宰:「そ…、そうなんだ…。強くて素敵だねえ…。」


香代:「あたし、早く赤が飲みたいんだけど。」
主宰:「まだ前菜だし、ここは白でしょう。」
香代:「あたし、赤がいいんだけど。」
主宰:「あっそう?じゃあ、一口だけね。」
香代:「あ!これ美味しい!赤いま飲んじゃいましょうよ!」
主宰:「これは肉料理にとっとかないと!」
香代:「あたし、今飲みたいんだけど。」
主宰:「…。じゃあ、どうせ君強いみたいだし、もう一本ぐらい必要だろうからこれ(ヴォーヌロマネ・オート・メジュール2000)いますぐ飲めるように、ニュイサンジョルジュでも頼もうか?今日はブルゴーニュだし。」
香代:「あたし、ボルドーがいいなあ。」
主宰:「…。じゃあ、好きにしてください。何でもいいよ。もう。」


主宰:「香代さん、何でそんなに体が傷だらけなの?酒癖?」
香代:「酒癖は確かに若い頃は悪かったけど…。これは猫と格闘したんですよ。今は亡きあたしの猫と。」
主宰:「今は亡きって、安楽死かなにかですか?」
香代:「たぶんガス室かな…。問題起こしたから仕方ないけどやっぱりかわいかったから。」


と、猫の写真を見せてくれる香代。


主宰:「なんか、やくざみたいな顔してるねえ。極悪っぽいねえ。」
香代:「そうなの。でもかわいかったの〜!」


さすがに「飼い主に似る」なんて言えませんでした。


と、ここまで書く限りは主宰と香代は会話しているように見えると思うが、これ以外は香代がずっとしゃべっていて、主宰はずっと黙って聞いてました。
というか、香代のペースですべてが進み、主宰は分け入る隙がありませんでした。

今日のワイン

(白)レミ・ジョバール ブルゴーニュ・アリゴテ 2004
(赤)店のお気軽ボルドー
(赤)ドメーヌ・ギヨン ヴォーヌ・ロマネ オート・メジエール 2000