すべては秘密裏に…

bebian912007-05-16

今日は胃袋女の40歳の誕生日ということで、「不惑の会」を行った。
40人集まって盛り上がりまくりました。

秘密裏に搬入

ホテルの一室でパーティと言うのは、おそらくあまりホテル側としてはうれしくないのではないかと思うが、よりによって伝統と格式の目黒雅叙園を選んでしまった。
前日になって気がついたのだが、「パーティはお断り」とはっきりと書いてあるのだ。
まあ、普通は大騒ぎしなければ大丈夫なのだが、念には念を入れてということでいろいろな策略を練った。その中で荷物の搬入が楽しかったのでそれについて記述する。


40人も集まるので、ワインは少なく見積って30本は必要だ。すべて当日一人で運び込むことなど到底不可能なので、ホテルに直接送ろうかと考えたがそれでは如何にも「パーティやります」と言っているようなものだ。そこで、近くに住んでいるマヤの家にすべて一旦運び込むことにした。
ワインだけならまだいいが、このほかグラス人数分、おつまみ、紙皿、割り箸、包丁、醤油、塩、オリーブオイルと本当に多岐に渡った。


そして当日、開始一時間前にマヤの家に到着。マヤのお母さんがいた。初めて会う。


主宰:「ああ、どうもはじめまして、村松と申します。」
マヤママ:「本当にいつも娘がお世話になっているそうで…。」
主宰:「そうですね…、たくさん世話してますけど、私もいろいろとマヤのおかげで助かっているんですよ。」


マヤママ冷や汗。


主宰:「ところでお母さんは細いというか華奢ですよね?ムチムチのマヤからは想像できませんでした。」
マヤママ:「そ…、そうなんですよ。うちはマヤだけ体形が違うんですよ…。アハハ…。」


マヤママ再び冷や汗。


失礼を超越した主宰のペースに飲み込まれどう反応していいか分からなかったようだ。


肝心の荷物だが、秘密裏に運び込むためにいろいろと小分けにした。また、ビジネス用に見せかけるため、主宰が日中に働いているN電気の袋をいくつか用意してあったのでそれも利用した。


小分けしたは良いが、その数なんと15個にもなってしまった。悲嘆に暮れれてても始まらないのでとりあえずタクシーを呼んでマヤと一緒に雅叙園へ向かった。タクシーの中で主宰はいろいろと作戦を練り、妙案を思いついた。


雅叙園についたが正面につけずに、アルコタワーの正面入り口につけた。そして一旦荷物をアルコタワーの入り口の横に「基地」と称して集約した。


主宰:「これから、いろいろな人が来て荷物を一つずつ持ってってくれるから、マヤはこれがなくなるまでここにいてくれる?」
マヤ:「分かりました。」


そして、胃袋女が待つ部屋に入ると何回も電話が鳴り出した。


タツヤ:「おう!部屋どこ?」
主宰:「部屋はXXX号室なんだけどさ、その前にアルコタワーの入り口の脇にマヤがいるから荷物を一個だけ受け取ってから部屋に来てください。」
タツヤ:「りょうか〜い♪」


弥生:「着いたんですけど、部屋どこなんですか?」
主宰:「部屋はXXX号室なんだけどさ、その前にアルコタワーの入り口の脇にマヤがいるから荷物を一個だけ受け取ってから部屋に来てくれますか?よろしくね〜♪」


てな感じで、恵美子、直美、寛子、英彰、聖子、浩子などにも手伝ってもらって無事に搬入が完了したのだった。

ラ・ターシュを持っていきます

英彰はおつまみを造って持ってきてくれると言っていた。なんでも「ラターシュ」を作って持ってきてくれるのだという。


指摘するのも野暮なんで、英彰が作るラタトゥイユを楽しみにしていた。


ところが当日。


英彰:「ラターシュ作ってきたんですよ。」


言った相手が悪かった。


寛子:「ラターシュ?これラタトゥイユでしょ?本当にラターシュ持って来てくれたら嬉しいけど。」


さすが東大の理系である。好きなタイプです。


英彰には、来年の主宰の不惑の日に是非「ラ・ターシュ」を持ってきてほしいものである。

ブログの中の人たち

今日来た聖子は、主宰の日記をかなり読んでくれている。


聖子:「今日はとっても楽しみだったんだあ!」
主宰:「なにが?真理さん(胃袋女)の誕生日?」
聖子:「それもそうなんだけど、主宰の日記の登場人物にたくさん会えるかと思って!紹介してよ。」
主宰:「ああ、なるほど!じゃあ紹介しますね。高津く〜ん(英彰)!」
英彰:「はいなんでしょう。」
主宰:「この人が『生意気な英彰』です。」
英彰:「どうも、生意気な高津と申します。」
聖子:「きゃー!!!この人が『生意気な英彰』!!!!きゃー!!!」


えらい喜びようである。
それをそば耳を立てて聞いていた寛子が、自らやって来た。


寛子:「私が非常識でずうずうしいお願いばかりしている寛子です。」


寛子は次に紹介されることを察し、主宰の口からの紹介だとどんな言われようで紹介されるか分からないため、先手を打って自己紹介したのだった。彼女らしい…。


他にも順次紹介していった。


イタリアワインに詳しい弥生、歌舞伎が趣味の茂、最近弟子入りしたマヤなどを紹介したら喜んでくれていたが、実はこれらの人々に聖子も、


「あなたが聖子さん!」


と言われていたのでした。

おつまみ大賞

半数の方がおつまみを持ってきてくれた。主宰の誕生日のときもそうだったが、本当にいろいろな美味しいおつまみを持ってきてくれて盛り上がった。


金賞:金原さんと有賀さん
恵比寿のスペイン料理「ティオタンジー」の「町の巨匠」が作ったおつまみセット。
うまかったです。


銀賞:移斗子
鱒の押し寿司。人数を考慮して2枚買ってきてくれた。
用意してあったコート・デュ・ローヌの白とすばらしいマリアージュだった。


ビリ:石井ちゃん
どこでも買えそうな柿の種おつまみセット。
石井ちゃんのセンスの賜物!?だろう。

メインのワインたち

(白)オーボンクリマ サンタバーバラ シャルドネ 2005
4/15のコンサートのアフターパーティで初めて飲んで、あまりに馬鹿っぽくて旨かったので、馬鹿ワインが大好きな胃袋女のために用意した。
今日のパーティはワイン初心者が多かったので、単純で分かりやすい味は多くの感銘を与えることが出来たようでよかった


(赤)マホニー カーネロス・ピノノワール ラスブリヤス・ヴィンヤード 2004
とてもやわらかく高級感が漂うので、喜んでもらえた。が、パーティ用の安いグラスで飲むと、魅力の3割も堪能できなかったので、もったいない感じだった。やはりこれはブルゴーニュ用のグラスで飲みたいものだ。


(赤)トゥカド 2004 ACフォジェール
これははじめて飲んだが、とても濃かった。良い酒だった。インパクトがあって喜んでいる人が多かった。
分かっていたことだが、若くてもったいなかったかな…。


(貴腐)ウンクリヒ カルシュタッター ザウマゲン トロッケンベーレンアウスレーゼ 1999
これは買ってから主宰の縁の下セラーに5年間寝ていた。完璧な熟成で茶色くなっていて、味も完璧。幸せであった。本当にすばらしい酒だった。

秘密裏に搬出

11時半頃になり撤収の時間が来た。
まだ人数が多く残っていたので、搬入と同じ方式で搬出しごみを一切残さないことに決めた。


またいろいろと荷造りをすると、ごみも含めて10個程度になった。


主宰:「マヤ、また悪いんだけど、アルコタワーの横で基地の番人やってくれる?」
マヤ:「はい、分かりました!」


部屋からは、一人去り、二人去り、徐々に荷物も減っていき、マヤが待つ「基地」へ向かった。


多くの荷物があり、主宰が持って帰ることが出来ないため、再びマヤの家に一時待避するつもりであったが、主宰の近所に住む泰久がタクシーで帰るというので主宰も同乗させてもらえることになり、マヤの家に再びお世話にならなくて良くなり、一気に片がついて助かった。