園山

絵美ちゃん作の肉じゃが

今日は恵比寿の「園山」に行った。なんでも紹介制ということで、一見さんはお断りなのだそうだ。主宰は他のお客はまったく知らないが、その店で働いている絵美ちゃんを知っていたので、スタッフを介するという異例の形の紹介だった。


恵比寿駅を降りてあらかじめ用意した地図を持って店へ向かったが、あるはずの道がない。


「もしかしてこの路地?」


と、思わずつぶやいて幅80cmの路地を進んでみると店の様子はなかった。妙にたたずんだ一軒家があって「もしかしてここかなあ?」と思いつつ、おくてでシャイで引っ込み思案な主宰は自信がないので、絵美から聞いていた番号へ電話をかけてみた。
すると、門まで絵美が出迎えてくれた。


まず、店の入り方からして驚く。家の玄関そのままである。靴を脱いでスリッパを履く。そして衝撃的だったのが、席についてからのスタッフの挨拶。


「おかえりなさい!」


絵美から「家」がコンセプトの店とは聞いていたが、まさかここまでとは…。ちょっと間違えると変な店に思えるかもしれないがそういう店ではないことは断わっておく。


主宰が到着した9時過ぎはほかの全ての客が帰ってしまい、その後二時間は貸し切り状態になった。絵美はカウンターに張り付く係で、その他のきれいどころの方も含めていろいろと話をした。


この店(家?)はフードコーディネーター&タレントという園山真希絵さん(28)がオーナーで、この日も店に詰めていた。小さくてとても華奢でかわいいのだが、実は高校生の頃は65キロもあって超デブだったとのこと。そして、食を改めることによるダイエットに成功し今は40キロなのだそうである。
メニューは基本的にその考え方を踏襲しており、野菜のものが多いが、一皿一皿手抜きがなく、どの料理も「普通においしさ」という美味しさの中で最高の味だった。(特に変わったことをしていないという意味。)


酒は残念ながら主宰が好きな癖のある酒はおいてなかったが、これは料理を邪魔するお酒は置かないというコンセプトなので仕方ない。でも、どれも「普通の美味しさ」を追求した良い日本酒と焼酎が揃っていたと思う。


絵美:「あたしもなにか飲もうかしら…。」


と、カヴァを取り出す。


主宰:「飲めば?」
絵美:「のみたいなあ…。」
主宰:「ん?」


絵美が言いたいことがわかった。


主宰:「わかったわかった。どうぞ!」
絵美:「いただきま〜す。」


20分後、絵美はまたなにか飲みたそうだった。


主宰:「カヴァならつけといていいよ。」
絵美:「わーい!いただきま〜す。」


また変な店と思われてしまうかもしれないが、違うのである。だれもがこういうことが出来る店なら、それは変な店しかありえない。だから紹介制なのだということが分かった。主宰にもグルメな友人が数多くいるが、その中でも連れて行けるイメージが湧く人とそうでない人に分類で来てしまうほどである。


この店はまだオープンして間もない(6月)が、インターネット等で調べるとかなり噂になっている。行きたくてもいけない人がかなりいるようだ。主宰はラッキーだったのだろうか。


11時を過ぎると二人組みの男性と、どこかで見たことがある「辻さん」と言う人が現れた。


「どういう業界なんですか?」
「放送業界です。」
「やっぱり…、トゥナイトとかに出ていたアナウンサーの辻義就さんですね?」
「はいそうです。」

大事な人

絵美:「今度是非素敵な女性を連れてきてくださいよ!」
主宰:「素敵な女性?」
絵美:「大事な人とか…。」
主宰:「残念ながら大事な人はいないので…。ワイン会に来ているお友達で素敵な人は何人かいるから来たいって言うかも。」

痩せる方法

現在固い決意でダイエットしているが、園山さんにその極意を聞かない手は無い。


主宰:「どうやったら痩せられますか?」
園山さん:「毎日来てください。」


たしかに料理はヘルシーなのだが、美味しくてたくさん食べてしまった…。これではダイエットにならない…。


またフラっと寄りたくなってしまう、不思議な店でした。


※冒頭の肉じゃがは絵美ちゃん作。他に園山に行った人のブログ等を見ると必ず肉じゃがが写っている。