ニセ味源

今日はラーメンでも食べて帰ろうと思って、渋谷の味源に寄ることにした。
昨年の11月をもって移転してしまっていたことを知っていたのだが、その場所が分からないため、元の場所にいけば分かると思って行ってみた。


しかし、変わった様子は無く、「北海道ラーメン味源」という看板か光っていた。


「あれ?」


とりあえず入ってみた。
店の中は様子が変わっていた。
券売機も全く違うものになっていた。
いろいろと店の中を見回して、店員、メニュー、営業許可証等を見て、全く別の経営者が場所と名前の使用権だけを買い取ったのだろうということが分かった。

メニュー

札幌味噌、函館塩が680円、旭川醤油が600円、でっかいどうが1000円というとろはほぼ踏襲していたようだが、大盛のサービスがなくなっていた。
チャーシュー飯、鮭飯などの小どんぶりメニューがあった。

店員

接客は慣れないおやじに、厨房はいい加減な中国人とおぼしき人が働いていた。
注文の順にきちんと調理していないようで、順番がばらばらだった。
主宰が注文した旭川醤油がなかなか出てこないため、店員に言ってみた。


主宰:「醤油遅いんだけど。」
慣れないおやじ:「いまやってんだから!(怒)」

終わっている。誰にでも出来る安っぽいチェーン店にありがちなスープ(以下)だ。しかも大量に使用されている化学調味料により、舌が瞬く間に麻痺してしまう。
麺こそ札幌の西山製麺所のものと思しきコシがある良い麺だが、味が全く麺に絡まない。麺が油に覆われて、汁をはじいてしまう。こんなのありか?


店の名前と場所だけを買い取って営業するなんて、まさに「人のふんどしで相撲」である。
が、客は正直だ。既に以前のような行列は無い。店を出る客は皆、期待はずれの味に幻滅している様子が伺える。
時間と金の無駄以上に、根本的になにかが間違っている店だった。