夢の実現

今日は主宰の地元である所沢で、所沢フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン交響曲第9番の演奏会が行われた。

指揮はゴリ崎君

指揮者は主宰の中学、高校時代の親友で、所沢出身の米崎栄和(よねざきしげかず)氏。
http://www.japanarts.co.jp/html/JA_artists/conductor/yonezaki_1453/pro.html
昔から音楽が好きで一緒に音楽を聞いたり、演奏会に行ったりしていた。
カラヤンの物まねを当時からよくやっていたのを思い出した。
その風貌から、「ゴリ崎」とあだ名していたが、また最近太ったようで、「カバ崎」の方が似合っている感じがした。
主宰の父も合唱団で出演していた。

経歴

彼は東京理科大学に進学し、サラリーマンになったのだが、指揮者になる夢を捨てきれず30歳で仕事を辞め、音楽の道を志した。
そして、小澤征爾が優勝して一躍有名になったブザンソン国際指揮者コンクールの2003年で見事3位に入賞し、キャリアのスタートを切ったのだ。
毎年行われている所沢の第九はその指揮台に立った人たちは不思議と出世していく人が多く、米崎君も将来が嘱望されているそうだ。
既に国内の主要なオーケストラに客演しているようで、その統率力に定評があるという。

今後の課題

米崎君の指揮はかっこいいが、音楽表現より指揮台の上で如何にかっこよく踊るかに重点が置かれているようで、少し心配になる。
特に音を出すパートを力強く指差す様は、プロのオーケストラに客演する若造指揮者なら、必ず「生意気だ」という話になってしまうだろう。
指揮者は自分で音を奏でないで人に指示するだけの役割なので、謙虚な気持ちがないと統率できない。
今後に期待したい。

税金の無駄遣い

所沢のMUSEは本当にいいホールである。
ところが、めぼしい演奏会は年に数回である。企画はちぐはぐで、目を引く企画は殆どないといっていい。このような素晴らしいホールを作るのであれば、企画をする担当者が音楽に精通していて音楽ファンのニーズの掘り起しが出来るくらいの能力がないと、たちまちたたのお飾りとなってしまう。所沢はその典型である。
全国に「お飾り化」しているホールは多々あれど、川崎市の取り組みは素晴らしい。
東京交響楽団フランチャイズとして誘致することに成功し、シリーズ化された有意義な企画が客を楽しませている。たまたまかも知れないが、川崎市の職員に芸術音楽に精通する人がおり、その人を中心に関係者の意見を集約して運営しているらしい。
是非見習ってほしいものである。
所沢のこの所謂「箱物」も自民党支持母体となっている建設業界を潤わせるためのものであると容易に推察できる。維持費も馬鹿にならないはずである。
この国、あの党の馬鹿体質どうにかならないものか?