「寄らないと殺す。」

sachertorte

とあるスタバでコーヒーを飲もうとしたら、見慣れない丸いチョコのお菓子が…。
今日発売の
ザッハトルテ
だそうだ。

スポンジのずっしり感がもう少し欲しいかな…。
もっとママレードをたくさんいれないと…。
チョコはもっと甘くないと…。
砂糖の「ジャリッ」っという食感がないと…。
クリームつけてくれないと…。


うるさくてすいません。


日本では、デメルのものが有名ですが、主宰はホテルザッハーの「本家」が好きです。ウィーンに旅行したときは毎日食べました。デメルとはしごした日もありました。
ちなみに、デメルは「元祖」だそうです。


本家と元祖の争いについてのページを見つけました。
http://www.gateaux.or.jp/g/dictionary/vari-sachertorte.html

「寄らないと殺す。」

最近知り合ったデニス(アメリカ生まれの日本人)の家を突然訪問することになった。
20時の約束だったがいろいろと仕事があり、最寄の原宿駅に着いたのが21時半…。


主宰:「もしもし…、デニス? ごめんだいぶ遅れちゃったけどいま原宿駅に着いた。遅いけど寄ってもいい?」
デニス:「寄らないと殺す。」
主宰:「オッケーオッケー♪ 今すぐ行くよ。」


アメリカ生まれ・育ちなので、底抜けに明るいところがあるデニスだが、家にあがるとさすがA型と思わせてくれる整理整頓だ。
そして次の瞬間、なぜ「寄らないと殺す」のかが良く分かった。

この状態で20時からスタンバっていたデニス。
これに寄らなかったら殺されても仕方ないだろう。


宴を始めると、まずは日本酒を注いでくれた。


主宰:「うわー♪ これはうまいねえ。本当にうまいねえ。」


帰るまでに恐らく7〜8回同じ酒について同じ台詞を発した記憶がある。
三年物の古酒だという。
それから、超こだわりのかまぼこ。これに伊豆の3年物のわさびをその場ですりおろしてくれるデニス。香ばしくて本当にうまい!!


左の赤い皿は、生ハム、サラミ等の盛り合わせ。こだわりの逸品ばかりで、一品一品デニスの解説がついた。元から美味しいものだが、その背景等を知ることによってさらにおいしくいただくことができた。


右の赤い皿はチーズとパンの盛り合わせ。スモークしたモッツアレラチーズをはじめ珍品、逸品が並び、これまたデニスの解説がついた。


食べ物、酒の話で盛り上がり、また人生についても色々と語った。
価値観が合わないと、そういう会話はなかなか出来るものではない。最近知り合ったばかりだが、本当にいい友人を得たものだ。


先述のザッハトルテの話題になり、主宰が甘いものが好きだということが分かると、超こだわりの卵の味がダイレクトに伝わってくるカステラを切ってくれた。


近年稀に見る幸せなひと時であった。