太っ腹な試飲会
ご挨拶
渋谷のヴィノスやまざきの前に着いたら早速経営者のゆうこりんに遭遇。
祐子りん:「あら、主宰さん、こんにちは。」
主宰:「相変わらずいつもいつもお美しいですね!」
祐子りん:「そりゃもう、主宰さんのおかげですよ!」
と、いつもどおりの二人の間でしか通用しないお決まりの挨拶。
今日の試飲メニュー
美しい祐子りんと今日のワインたち。
左から試飲順に並んでいます。
◎モンマルト ロゼ / ACシャンパーニュ
年末らしい大盤振る舞いはロゼシャンパンからスタート。
やっぱりピノノワールが多いシャンパンはいいなあ。
◎マス・ラヴァル
濃い濃いシラー中心のワイン。濃くて甘くてブラインドで出されると南仏のワインと分からないのではないでしょうか?
一癖あるけど分かりやすい美味しさだと思います。
祐子りん:「…ということで、村松さん、いかがですか?」
ワインを説明している時に突然指されて狼狽する主宰。
主宰:「え?あ、あの…、濃くて、コクがあってあまくて分かりやすくて…。いいと思います。」
◎美味しいスーパートスカーナ
オルネライアやマセトーを作っている地域でまだ無名な隠れたスーパートスカーナを発見とのこと。これは味について云々語るより、主宰の飲み仲間の胃袋まりりんやギタリストの義人におしえてあげたいと思った。
◎ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
祐子りん:「では、予定にはなかったのですが、急遽皆さんに最高のワインを飲んでいただこうと思います。」
こういう話を聞いて、
「演出かな?」
と思う人もいるかもしれない。
が、祐子りんは本当に思いつきでいろいろなことをする人なのだ。
先日もブルゴーニュのアレックスガンバルのワインセミナーのとき、予定では5000円クラスのワインまでしか出さない予定だったが、直前になって急遽コルトンシャルルマーニュとクロドヴージョを出すことを決め、参加者を喜ばせたことは記憶に新しい。
さて肝心のブルネッロディモンタルチーノだが、伝統的なイタリアワインの真髄を味わえるといって過言ではない。イタリアワインも最近はロバートパーカーに媚を売るようなワインが増え続けているが、これはそういう世界とは無縁の素晴らしいワインだった。
◎レンウッド アイスワイン
アイスワインはドイツで作られるものなので、現地的な発音なら「アイスヴァイン」なのだが、これはカリフォルニアで作られているので「正真正銘のアイスワイン?」である。
アイスワイン(ヴァイン)といえばリースリンクが定番だが、なんとこれはジンファンデルなのだ。なので、アイスワインでありながら、色はロゼである。こんなワインは見たことがない…。
こういう隠れた変り種を見つけてくるのもやまざきのお家芸であり、主宰がやまざきが好きな理由の一端を担っている。
口に広がるとろける甘さと妖しい色が、大人の恋のワンシーンを演出してくれそうなワインである。
いつもの試飲会(やまざきでは「ワインフェスタ」という)では、だいたい3本ワインが登場し、その価格の合計はおおよそ6〜7000円といったところだが、今日は5本合計25000円である。年末らしい、そして祐子りんらしい、太っ腹な試飲会だった。
猫の手のつづき
祐子りんによれば、主宰の名を語ってやまざきに紛れ込んだ主宰の知人の綿田君が、やまざきで役に立っているらしい。
綿田くんは、主宰と同様刃に衣着せぬ言動をする人なので、やまざきで嫌われていないかどうか心配だったが、その正直さがいいらしい。
綿田:「こんなに安くて美味しいワインはほかでは売ってないんだから、もっと感動をもって売らなきゃだめだよ。有り難味が薄れてるんじゃないの?」
と他の店員に熱く語りかけるらしい。
販売業は情報と感動の新鮮さが命である。綿田くんには、皆に迷惑をかけないようにぜひやまざきで今後もがんばって欲しいものである。