超高級な赤ワイン

主宰は名刺が5種以上ある変わり者だ。
そのうちの一つで一定の成果が上がったので、招待でセンチュリー
ハイアットに2泊していた。
ただ一人で泊まっていてもつまらないので、友人を呼んでワインを
振舞うことにしていた。

部屋には白とシャンパンを冷やし、グラスとつまみも用意し準備万端。

「ピンポーン!!」

のりこ登場。
とても専業主婦に見えないスタイルのよさでとてもきれいな人です。
バリバリの京都弁が魅力的です。
実は主宰と会うのはこの日が2回目。

のりこ:「まだ誰も来てへんのや?」
主宰:「今日は二人で過ごそうと思って他の人は呼んでないんですよ。」
のりこ:「うまいこと言わはりまんなあ。いややわ〜。」
主宰:「シャンパンで乾杯しようと思ってたんですけど、先に軽く赤でも飲んでましょうか?」

テラマター/シラーズ・カベルネ 2003抜栓。
主宰もこれを飲むのは今日がはじめてである。

主宰:「うまいですね!!!」
のりこ:「おいしいわ〜♪」
主宰:「今日のためにみんなに振舞おうと思って超高級な赤を買っておいたんですよ!!」

調子に乗る主宰。

主宰:「いくらだと思います?」
のりこ:「うーん。4000円くらいするんちゃうの?」
主宰:「980円ですよ。実は僕も今日はじめて飲むんですけど美味しくてびっくりしているんです。」
のりこ:「高級ワインといわれても全然分からんかった…。おいしいやんか。」

「ピンポーン♪」

まりりん登場。

まりりん:「あら、お邪魔だったかしら。」
主宰:「ああ…。いい所だったのに。ほんとに邪魔だよ。はい、帰って帰って。」
まりりん:「わかった。じゃあねえ…。」

と言いながら部屋に入って深く腰掛けるまりりん。
その後えりこ、ゆきやすと続々登場した。

(中略)

ゆきやす:「この赤うまいですよね。」
えりこ:「そうだよねえ。」
主宰:「実は…」

黙って笑いながら相槌をうつのりこ…。

(後略)

この日は、人数がそろったところでディエボル・ヴァロワのシャンパンで
乾杯した。この日は泡好きが多かったので、次にポメリーのヴィンテージ
シャンパン「ミレジメ1996」をあけた。
どちらが美味しかったと言うコメントはあえて避けるが、

「値段はポメリーがヴァロワの倍します。」

という主宰の発言が皆の驚愕を誘ったと言うことで概ね察して頂きたい。
21時頃から始まった宴だったが、翌1時ちかくまで飲み続け、皆タクシー
で帰って行った。