日本人

ヌーヴォー解禁のカウントダウンに参加しようと、ヴィノスやまざき池袋店に日付が変わる前から駆けつけていた。続々と人が集まって50人くらいになった。
10分前になると、店員がお客さんと一緒に「収穫の踊り」を歌って踊ったのだが、お客さんのノリが悪かったので店員が「いまのは練習」と言うことにしてしまい、もう一度みんなで「収穫の踊り」を歌って踊った。
気が付くと日付が変わる3分前になっていて、店員が慌てて樽からヌーヴォーを一人一人に注いだが、日付が変わるまでに間に合いそうもない。


店員:「ああっ!!! 間に合わないぃぃ!!!」


そして、あえなく日付は変わり、まだ全員に注ぎ終わっていない状況で、一部の客から


「もう初めて良いの〜?」


という声も聞こえたが、その人も含め、だれも勝手に飲んでしまう人はいなかった。他の国ならきっと始まってしまうに違いないが、ここはさすが日本人である。
ていうか、ほかの国なら0時になる前に飲み始めてしまうところもあるだろう。


日付が変わって2分が過ぎてやっと注ぎ終わり、60秒のカウントダウンがやっと、いまさらながらに始まった。日付が変わっていることはみんなが知っているのに、最後の10秒は


「10,9,8,7,6,5,4,3,2,1,かんばーい!!!!」


と、みんなで声を合わせてカウントして解禁を祝った。このときもやっぱり日本人は協調性があるなあとつくづく思った。

今日の酒

(赤)グリサブロン ボージョレー・ヌーヴォー 2014(木樽)
美味しかった。樽からの振る舞い酒…、粋である。


(赤)ドメーヌ・ベールギヨ ボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2014
もっと美味しかった。モルゴンの古木(樹齢100年以上)からとれる葡萄を25%〜30%程度入れていることは知っていたが、モルゴン100%とは知らなかった。


(赤)ソレイユ・ヌーヴォー 2014
甘かった。