テーブルの名前

とある結婚式にて。


披露宴会場に入ると、テーブルの名前が見慣れない名前ばかり。


「富士山」「槍ヶ岳」「乗鞍岳」「甲斐駒ヶ岳」「鹿島槍ヶ岳」「剣岳」など9テーブルがすべて山の名前だった。
さすがに、この前噴火した「御岳山」という名前のテーブルはなかった。


ブライダルの営業の人(女性)が披露宴の最後の準備をしていたので、仕事の邪魔になるとわかっていて聞いてみた。


主宰:「山の名前がテーブルの名前なんて珍しいですよね。どんな関係の方なんですか?」
営業:「新郎が大学時代に山岳部だったので、思い入れの強い山の名前を各テーブルにつけたんですよ。」
主宰:「そうかあ…。なんか夢がありますね。自分だったら…、うーん…」


なぜか下記のような文字列を口走っていた。


主宰:「大三元国士無双四暗刻字一色、緑一色、清老頭九連宝燈大四喜、天和」
営業:「なんか夢がないですね…。もって夢のあるやつがいいと思うんです。」
主宰:「じゃあ、シャンベルタン、ミュジニー、ロマネコンティ、リシュプール、ラターシュ、ボンヌマール、クロドラロシュ、エシェゾー、モンラッシェ!!! これでどうですか?」
営業:「お詳しいですね。いいですね夢があって。」


でも、また違うことをいろいろと考えていた。


三千盛、喜久酔、久保田、八海山、越乃寒梅、獺祭、十六代九郎右衛門、磯自慢…


辛口のお酒、釈迦に説教、Sun当番、どこへ行く?、ワインのヴィンテージ、有名なワイン、世界三大美女…。