深夜のワイン会

今日は、「ジョルジュ・リニエの会」を行った。

ラインナップの変更

予定では8人だったので、9人そろった場合にあける予定だったクロサンドニはあけない予定だった。しかし、優子が遅れて大崎について迎えにいった主宰と主宰の家へ向かっているときに次のような会話になった。


優子:「今日は結局何人になったんですか?」
主宰:「8人。だからクロ・サン・ドニはあかない予定なんだけど、あけるかもしれないって言っちゃったからどうしようかなあと思って…。」
優子:「クロ・サン・ドニとあけるかどうか迷っているワインは何ですか?」
主宰:「ジュリエット・シュニュのムルソー。」
優子:「会費が多少増えてもいいからクロサンドニあけませんか?」
主宰:「じゃあ、みんなに相談してみるか。」


購入価格を会費に反映させても500円しか違わなかったので、それでクロサンドニが飲みたいか、それでもムルソーが飲みたいかきいてみた。きいてみると意外とムルソーが飲みたそうな人も多かったのが意外だったが、結局クロ・サン・ドニをあけことになった。

今日の料理

今日の料理もいろいろと楽しめる素晴らしいラインナップでした。茂呂さんいつもありがとうございます。
メニュー工事中。

0時からの宴

参加予定の友和がなかなか来ないので心配していたが、システムトラブルとやらでSEである友和は復旧する必要があったとのことだった。友和は弟子のマヤの友達なので、マヤを通じて深夜になっても来れば?と連絡を入れたところ、0時過ぎに来るという返信が来て、本当に0時過ぎに現れた。
友和はワイン8種をすべて堪能して帰っていった。
主宰は、SEという言う職業、人に雇われていると言うことが如何に不自由で愚かなことかを知らしめてやろうと思って、友和と話すのを待っていたがあまりにたくさんの食事とワインを取ってしまったために布団で寝てしまった。なので0時からの宴はマヤと友和だけだった。


(泡)ドゥロルム クレマン・ド・ブルゴーニュ NV
プルミエクリュのシャンパンに負けないミネラルが心地よい。シャンパンほどの酸はないが、いい酒だ。いつ飲んでもうまい。


(赤)ドメーヌ・モンジャール・ミュニュレ オート・コート・ド・ニュイ "ラ・クロワ" 2007
さすが早飲みのモンジャール、今飲んでもちゃんと無理なく美味しい。2006のエシェゾーでも今飲んで美味しいくらいなので、オート・コート・ド・ニュイならなおさらだろう。


(白)ドメーヌ・ドニ・モルテ ブルゴーニュ・ブラン 2004
ドニ・モルテは基本的に赤の生産者だが、ただのブルゴーニュブランでも一本筋が通ったような骨格と主張はさすがだった。


(白)ドメーヌ・ヴァンサン・エ・フランソワ・ジュアール シャサーニュ・モンラッシェ 1er レ・ショーメ "クロ・ド・ラ・トリフィエール" 1998
なんと形容していいか言葉を探すと「ぽってり」とした熟成をした白ワインという印象だった。コクがあって美味しく熟成して、主宰以外の参加者は喜んでいたが、主宰にはその「ぽってり」が賛肉質な熟成と余分な甘みに感じられてしまい、いまひとつ楽しむことができなかった。


(赤)ドメーヌ・ジョルジュ・リニエ モレ・サン・ドニ 2004
(赤)ドメーヌ・ジョルジュ・リニエ モレ・サン・ドニ 1er クロ・デ・ゾルム 1998
(赤)ドメーヌ・ジョルジュ・リニエ クロ・サン・ドニ 2003
(赤)ドメーヌ・ジョルジュ・リニエ ボンヌ・マール 1995

それぞれ美味しいが、それぞれのキュヴェ、畑に対する思いみたいなものが感じられないので、いまひとつ伝わってくるものが少ない印象だ。全体的に詰めの甘さを感じた。そのあたりが「中堅生産者」なのかもしれない。もうすこし葡萄や畑に対する愛がほしい気がした。
モレ・サン・ドニ2004は美味しいが、造りが粗い印象だ。クロ・デ・ゾルムは熟成していた良かったが、どことなく雑味とエグ味を感じてしまう。クロ・サン・ドニは樽ばかりが強くてクロ・サン・ドニの特徴が消されていた。ただし、これは熟成が解決する問題である可能性が大きいので批判は当たらないと思う。ボンヌ・マールは偉大な畑と熟成のおかげで美味しかったが、これにジョルジュ・リニエが作っているという刻印のようなものが味に滲み出ると主宰は満足するのだが…。

参加者

友和、マヤ、優子、信一、ともよ、香世子、茂呂シェフ、主宰