10倍の価値

今日はヴィノスやまざき有楽町店に行った。このところ飲む機会があってもほとんどビールなので、無性にワインか飲みたくなっていた。
グラスやテイスティングでちびちびやるより、ボトルで飲みたかったので頒布会のキャンティコッリセネージをあけた。


主宰:「君も飲む?」
山裕子:「あ、良いんですか?いただきます♪」
主宰:「美味いねえ。」
山裕子:「あ、美味しいですね!」
主宰:「ちょっとマニアックだけど、キャンティ・コッリ・セネージって10年前から好きなんだよね。なんか、石の味がするんだけどそれがクロ・ド・ラ・ロシュっぽくて…。これもそれっぽい味がしない?」
山裕子:「そういえばそんな味がしますね!」
主宰:「これいくらだっけ?」
山裕子:「3500円の頒布会なので2000円切る感じですかね!?」
主宰:「良いよなあ。それ考えたら値打ちあるね。これ。この味の傾向のグランクリュがあるとしたら、ニコラ・ポテルあたりか…。だとすると約10倍の値段だね。」
山裕子:「確かに得ですね!」


クロドラロシュに似ているとはいえ、サンジョヴェーゼなのでボルドーグラスで飲んでいた。


山裕子:「これどうですかね!?」


と、ブルゴーニュグラスを出してくれた。
ブルゴーニュグラスに注いで香りを嗅ぐとさらに石の香りが強くなった。


主宰:「おお!! この香りはまさにクロドラロシュ! 凄い若い感じで、あと20年くらい飲めなさそうな香りだなあ…。」


が、若く感じられる分、果実味は失われてしまう。


山裕子:「どっちが美味しいですか?」
主宰:「こっち(ボルドー)だな。」
山裕子:「あたしもそう思います。」


ワインは一本あけるだけでこれだけの話題が発生する、本当に楽しい酒だ。