アヒル、卵、卵、卵

bebian912009-01-06

今日は治香とIZAKAYA VINに行った。
カウンターがほぼ満席だったので、跡取り息子のしげちゃんが仕切る3階に通された。
治香は初めてきたので、店員を紹介した。


主宰:「この人がこのフロアを仕切る跡取り息子のしげちゃんです。」
しげ:「よろしくお願いします。」
主宰:「この人は2階を仕切る丸いお姉さんです。」
丸裕子:「なんだよ!その紹介の仕方!いつものことだけど…。あっ、宜しくお願い致します。」

ブルゴーニュで洗脳作戦

治香はO型なので、やはりカベルネやカリフォルニアワインなど分かりやすい酒がすきなのだという。
そこで、今日は濃くて分かりやすくて美味しい酒のあとにブルゴーニュで〆て治香にブルゴーニュの何たるかを分からしめようと企んだ。

今日の酒

(白)ドメーヌ・アリス・エ・オリヴィエ・ムーア サン・ブリ 2006
この酒は2回目だが相変わらず旨い。サン・ブリはシャブリの近くだったとはじめて知りました。


(白)ニコラ・ジョリー クロ・ド・ラ・ベルジュリー 2004 ACサヴニエール・ロッシュ・オー・モワンヌ
クロドラクーレドセランほどではないが、力強い。うまい。地味なのに派手な不思議なワインだった。


(赤)レオン・バラル フォジェール "ヴァリニエール" 2005
レオン・バラルのワインは数度(すべてIZAKAYA VIN)飲んだことがあるが、今日は"ヴァリニエール"と名前がついたトップキュヴェで香りが派手だった。


主宰:「相変わらずレオン・バラルは旨いですね。でもこれ、香りが派手ですねえ〜。僕はフォジェールのことは良く知らないけどこれはフォジェールらしいワインなんですか?」
しげ:「これは『らしくない』ワインですねえ。」
主宰:「フォジェールらしいワインってどういうのなの?」
しげ:「もう少し重くて地味でどっしりしているというか…。」
主宰:「そうなんだ。」
しげ:「なので、一時期このキュヴェはINAOでフォジェールとして認められなくて、ヴァン・ド・ターブルで出てたんですよ。」


と、同じワインのマグナムボトルを持ってきてくれた。
エチケットは同じだが、確かにワイン法に基づく記述の部分だけが違って、「Vin de Table」と書いてあった。


しげ:「これはヴァン・ド・ターブルなのでヴィンテージは表記してはいけないことになっているのですが…。」
主宰:「そうなんだ、ヴァンドターブルは年書いちゃいけなかったんだあ。でもこれ、『2000』って書いてあるじゃん。(右上の写真)」
しげ:「そうなんですよ。でも、これはアヒルと卵三つの絵ですから…。」
主宰:「お茶目〜♪ いいねえ。超面白いね。」
治香:「面白い〜♪」
しげ:「ちなみに2001は一番右の卵が孵って、『1』に見えるようになってますよ。」
主宰:「へえ〜。」


(赤)シャトー・カントナック・ブラーヌ 2003 マルゴー
濃くて酸が低く、分かりやすくマルゴーらしい丸い滑らかさがあってよかった。現代的なマルゴーの味だった。


(赤)シャトー・トリアノン 2004 サンテミリオン・グラン・クリュ
うまいけど早かった。


(赤)ドメーヌ・ビトゥゼ・プリュール ボーヌ 1er なんとか 2002
主宰:「ビトゥゼ・プリュールは初めてなんで楽しみにしてたけどねこれはボーヌなんだね。ヴォルネイだともう少し柔らかくてふくよかな感じなの?」
しげ:「ビトゥゼ・プリュールはヴォルネイもあんまりヴォルネイっぽくないんですよ。」


パーカーが理解できなさそうな昔ながらのブルゴーニュっぽい感じだった。
舌の上にそのまま固めのミネラルが乗る感じが楽しめた。


(赤)メオ・カミュゼ・フレール・エ・スール シャンボール・ミュジニー 1er フスロット 2003
うって変わってボルドーのように濃いワインだったが、北斗孫家拳でドロッとしたテロワールピノの香りを引き立たせた。
ドメーヌ物のほかの1級(例えばショーメ)などと比べると多少構造は緩い感じがしなくもないが、この品質はさすがだ。


治香さん、ブルゴーニュ好きになりましたか?

しげちゃんとコラボのワイン会!?

主宰:「今年あたり飲もうと思っているワインで楽しみなのは、ルイラトゥールのロマネサンヴィヴァン97なんだよね。」
しげ:「うわあ、良いの持ってますねえ…。垂直やりますか!?」
主宰:「いいですよ。しげちゃんは何年持ってるの?」
しげ:「2000と2001です。」
主宰:「2本も持ってるんだ!」


実現したら楽しそうだ。


ほかにも、ルイラトゥールはムルソーシャルム2003やシャトーコルトングランセイ1988があるので、楽しい会が出来そうだ。