IZAKAYA VIN 5年間休業

bebian912008-05-23

今日は遅い時間に弟子のマヤを連れてIZAKAYA VINに行った。
マヤは酒が好きなのと、都内に住んでいるので遅くなっても大丈夫なのと、弟子なのでついつい呼び出してしまう。
他にどなたか23時に誘ってもOKな人がいたら名乗り出てくださいね。


マスター:「何になさいますか?」


最近何故か目の前にボトルを並べてくれなくなった。
扱いが悪くなったか、ブルゴーニュに限らずいろいろと飲むから並べきれないからかのどちらかだろう。


主宰:「泡…、今日はまずは泡にします。」
マスター:「泡ならいいのがあいているんですよ。アラン・ロベールですよ!」
主宰:「じゃあ、それお願いします。後一つはマヤのだから(おごり)、アヤラでいいや。」
マスター:「わかりました。」


アヤラは普通のちょっと太めのフルートだったが、アランロベールはなんとブルゴーニュグラスだった。
色も非常に濃いので、ピュリニーかムルソーか何かと間違えたのかと思ったが、飲んでみると確かに泡だった。
そして、超うまい。


マスター:「今日はルロワがあいてますよ。」
主宰:「何ですか?」
マスター:「ボーヌ・ペリエールの81年です。」


とボトルを見せてくれる。
ボトルを凝視しようとボトルに主宰が手をかけたが、マスターは離さない。澱が舞うのを嫌ってのことだ。その様子はまさに「死守」といっても良いほどだった。
主宰は申し訳ない気持ちで一杯になったと同時にマスターの酒に対する大きな愛とこだわりを感じた。


メゾンルロワがグラスで出てくる。81年なのに若さすら感じさせる透明感。良い熟成をしている印象だ。
「死守」したおかげで最後から2杯目だというのに全く澱が舞っていない。後からボトルの底を見ると、澱だらけだった。ワインの扱いの丁寧さに感服した。


正直なところ、ルロワはあまり印象に残らなかったが、なんと言っても今日はアランロベールだ!


主宰:「いやあ…、今日はシャンパン美味しかったですよ〜♪」
マスター:「アランロベールは本当にいいつくり手なんですよ!」


と嬉しそうだった。


主宰:「あと10年くらい寝かせるともっと美味しくなりそうですよね。」
マスター:「そうですね…、やりたいんですけどみんなそれやっちゃうと出すワインがなくなってしまうんで…。」
主宰:「いやいや、すいません。やれって言っているつもりは無かったのですが…。でも、最近店が流行っているみたいで、ヴィンテージがだんだん若くなってきましたよね!?」
マスター:「そうなんですよ。5年くらい店閉めますかね?(笑)」
主宰:「そしたら、今ストックしてある酒はみんなさらに美味しくなるだろうなあ…。でも店閉めたら困るから1階だけ常連客だけで細々とやるのはどうですか?」
マスター:「う〜ん(笑)」
主宰:「じゃあ、5年間完全休養していただいてその間は僕がやるってんでどうですか?(笑) でも、家賃高そうですよね?」
マスター:「たかいですよ〜(笑)」

今日の酒

(泡)アヤラ NV
(泡)アラン・ロベール キュヴェ名不明 2000
(赤)メゾン・ルロワ ボーヌ ペリエール 1981