急な依頼

昨日突然カンナから電話があった。
彼女が旦那のボブと一緒に企画していたワインのイベントをプロデュースしていた人物が失踪し、今日に控えていたワインイベントの開催が危ぶまれているという。
とにかく一度会って話さなければと言うことで六本木一丁目で待ち合わせた。

聞けば、イタリアンのコースにカリフォルニアとチリのワインを飲むという??な企画だ。
銘柄などがわかっていればまだ対応できたかも知れないが、それも知らされぬまま失踪したという。
また、その影響で参加者の募集を十分にかけられなかったため、ワイン代は持ち出しになってしまうので、安ければ安い程助かるという。

そこで主宰がコースに合わせてワインをプロデュースすることになった。


主宰:「コースの内容把握してる?」
カンナ:「いいえ。」
主宰:「いますぐ店に電話して。内容を聞くから。」


カンナ「もしもし…」


スパークリングワインは旦那のボブがお気に入りのものを調達することにして主宰は白二種と赤二種の選定に入った。


赤も白ももちろん後のワインの方がおいしいものを選ぶが、それでもせいぜい2000円代だ。
それを引き立たせなければならない。
そして引き立て役も不味いワインは出せない。
大前提として、料理に合わなくてはいけない。


最終的にこれらの条件を熟慮し下記のようになった。


(白)シャトー・レ・グラーブ
(白)ラトゥールボワゼ キュベ・スザンヌ
(赤)テルツォ<トスカーナIGT>
(赤)テラマター シラーズ リザーブ


主宰は所用でこのイベントに出席できなかったが、あとからカンナに話をきいたら概して好評だったという。


これを機に今後もカンナとボブのイベントをプロデュースしていくことになった。