武満徹

今日はNHK交響楽団の演奏会に行った。
世界的に有名な作曲家武満徹の没後10年のコンサートである。
http://www.nhkso.or.jp/schedule/concert_46.shtml

指揮はアシュケナージ

日本を代表するオーケストラであるN響は、しばしばこのようなマニアックな企画ものを催すのだが、殆どの場合日本人のベテラン指揮者が起用される。
ところが、現在音楽監督を務めているアシュケナージは新しい音楽を常に追及し、本当に意欲的である。
今回の現代音楽プログラムも積極的にタクトを取り、大河ドラマのテーマ曲演奏にまで登場しているのだから恐れ入る。

曲目

武満徹:リヴァーラン(Riverun)
「川が走る」ということであるが、要は川が流れる自然な様を表現しているということだ。
武満徹といえば、テンポ感があまりない抽象的な響き(と素人は感じるらしい)が特徴だが、この曲で指揮をしながらピアノも弾いていたアシュケナージの輪郭がはっきりした音が、よく言えば音楽の輪郭を際立たせ、悪く言えば武満っぽくない音楽を演出していた。


●牧神
こんなに色気のあるフランス音楽を、よく言えば清楚と言えなくもないが、素っ気無いイギリス音楽のように演奏してしまうアシュケナージってやっぱり無骨なロシア人…、と思わせてくれました。


オリヴァー・ナッセン/ヴァイオリン協奏曲
素晴らしい演奏でした。指揮者とヴァイオリニストとオーケストラが織り成す緊張感が見事でした。


休憩1
ここでワインを飲んでしまったので、後の二曲は眠かった…。


●猿谷 紀郎/N響委嘱作品世界初演
私の趣味で言えば、あまり面白い曲ではなかった。なんせ眠かったもので…。


休憩2


武満徹/5人の打楽器奏者とオーケストラのためのFrom me flows what you call Time
打楽器が派手で楽しかった。最後の曲だけあって気合の入った演奏に夢見心地に思った。


いろいろと好き勝手書いたが、たのしい演奏会だった。